入力環境の整備
今更だが Tungsten|C に POBox と大富豪(?)辞書を入れてみた。
今まで入れてなかつたのは、Tre 90 の時に POBox の導入がうまくいかなかつたからである。
それで躊躇してゐたのだが、やつてみたら案に相違の簡単さ。
そらさうだよな。初代カラクリこと CLIE PEG-S500C には POBox 入れてゐて、この時はなんにも苦労しなかつたし。
初代カラクリはなにかと悪評高いが、やつがれにとつてはまつたく問題のない PDA だつた。最初の Palm機 PalmIII とどちらをよく使つたかといふと、壊れるまで使つたといふ点では初代カラクリの勝ちかもしれない。
この時はメモリの関係で大きな辞書は入れられなかつた。最小の辞書を入れて、日々鍛えた。
この辞書を鍛える作業が実に楽しかつた。
POBox を使へば使ふほど、辞書が鍛えられていく。入力すれば入力するほどこちらの思ひとほりの候補があがつてくるやうになる。
チト育成シミュレーションゲームを楽しんでゐるやうな気持ちに似てゐる。
しかし。
今回はメモリに十分余裕があるので贅沢に大富豪(?)辞書を利用。
さすが大富豪(?)辞書、最初から候補に不満がない。出てこないなと思つても少し探せばすぐに目標のことばが見つかる。
うーん、すばらしい。
そして、育成シミュレーションゲームの趣もちやんと残してゐる。
入力すれば入力するほどやつがれ好みの候補が出てくるやうになる。場合によつてはほとんど候補を選ぶだけで文章ができあがつたりする。
うーん、実に楽しい。
だがそんな POBox + 大富豪(?)辞書にもひとつだけ弱点がある。
それはやつがれのやうなかな遣ひに今ひとつ対応できてゐないといふ点だ。
え、あたりまへだつて? うむ、さうだよな。あたりまへである。
同じやうな伝で、かうした日記やメイルにはとても向いてゐるかもしれないが、文学作品などには不向きかもしれないといふのがある。
試しに「山月記」の冒頭部分を打ち込んでみたが、大変の大変ぢやないのつて……。大変でした。
ま、普通はそんな使ひ方はしないか。
そんなわけで、文字入力が段違ひに快適になつた。
ますます手放せない。
そんな感じである。
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