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Wednesday, 23 February 2005

世は IDIC

また「週刊将棋」を買つてしまつた。

瀬川晶司アマとアマチュアからプロへの参入に関する記事が掲載されてゐると聞き、例によって読んでもほとんどわからないのに手にとつてしまつたといふ寸法。

奨励会を経ずしてプロになる方法を新規に作ることについては、現役プロ棋士の方々は概ね反対なのだらうか。
編集サイドからは「パイの分け前が減るから」といふやうな記述が見られた。

ところで、瀬川アマくらゐプロ相手に勝つてゐれば、将棋界のことなどなにも知らない向きには「プロになれて当然でせう」と考へるものと思ふし、実際将棋をまつたく知らない人にこの話をするとさういふ反応がかへつてくる。勝率は七割を超えるといふし、トッププロをも下してゐるのだから、世間の人は「なんでなれないの?」と云ふに決まってゐる。
あるいは「なんでプロになる道がないの?」と。

もし「パイの分け前」だけが問題なのだとしたら、中途からプロになれる道を作つてもそんなに問題はないんぢやないかと思ふ。なぜなら、その道を通ることを許されるだけの力量を持つたアマチュアがそんなにたくさんゐるとは思へないからだ。

その一方で奨励会での現行の年齢制限には賛成だ。将棋指しとして生きていけないのだつたらなるべく早いうちに別の道に行けるやうにする必要がある。実際のところどうなのかは知らないが、奨励会員には将棋一筋で生きてきた人も多からう。さういふ人に四十の声を聞くやうになつてから新たな職業を探せといふのは酷といふものだ。そもそもそれまでほとんど口を糊する道もなく生活するといふことがすでに無理といふ話もある。

ひとつ懸念があるとすれば、将棋界は多様性への道を閉ざさうとしてゐるといふことだ。
多様性を許容しない種族は滅びるのみである。

この問題を考へてゐて、今週に入つてから SONY が CLIE の最新機種をもう出さないことが話題になつてゐることを思ひ起こした。いはゆる Palm Community に所属する日参サイトでこのことに触れないものはなく、非常に話題性が高いやうな気分になるが、目を外に転じるとこのことについて語るものはない。やつがれも家族や Palm 使ひではない友人とはこのことについて話すことはない。

将棋界が憂えるべきなのは、将棋界一の大問題が世間ではまつたく話題にのぼらないことだらう。
その上多様性をも排除するとなれば、ゆくすゑは見えてゐる。

ちなみに IDIC とは Infinite Diversity in Infinite Combination の略。
詳細は「スタートレック」関連サイトで是非。

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