フェアぢやないアイルニット
生まれて初めてシェットランドヤーンを使つてみた。
買つたのは六月頃だつたらうか。
ミトンを編むつもりだつたのだが、はつきりいつてミトンを編むどころの騒ぎの量ではない。
ひとまづ、今月号の「おしゃれ工房」に出てゐた帽子を編むことにした。
ところでもう既に何度も書いてゐるが、編込み模様が苦手である。
今年は編込み模様に精進する予定だつたが、もう十二月になつてしまつた。
今までのところ完成したのはくつ下 Canada だけで、あとはミトンを編んでみてはゐるものの、完成してゐない。既に二度ほどいてあみなほしてゐるが、今編んでゐるのもほどく予定。
なんだか知らないけれども、とにかくうまく編めないのである。裏にわたる糸がゆるすぎたりきつすぎたりしてしまふ。
しかし、どうやらそれは五本針とか四本針で編んでゐるためらしい。針と針との境目がうまく編めないのである。
今回は帽子といふことで、輪針で編んでみたが……
確かにまだまだ裏にわたる糸の調子は均一とはいへないが、しかし、ダメ、といふほどでもないのである。
だがやつがれが編むと「フェアアイル」ぢやなくて「アンフェアアイル」になつてしまふのはなぜ……。しかも色合ひがなんだかジャージみたやうな感じでとほほである。
うーん、最初は小ものから、と考えたのがまちがひだつたのかもしれない。とりあへず最初は輪針で。これがよかったのかも。
糸は配色糸を左、地糸を右に持つて編んでゐる。これもいいのかも。アメリカ式の編み方もそれなりに身についてきたしな。まあこれは人によりけりなのかもしれないが。おそらく配色糸も地糸も同じ手にかけた方が編みやすいといふ向きもあらう。
それにしても話には聞いてゐたが、シェットランドヤーンは実に軽い。時に指にかけてゐるのを忘れるほどである。
うーん、なんかもつと編みたいぞー。
ひとまづ今年の目標をクリアするためにも編みたいところである。
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