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Sunday, 19 December 2004

大河ドラマのない日曜日

去年の今頃配役を見て「源さん、イメージぴつたりつつ」と思はなければ、まづ見ることのなかつただらう大河ドラマだが、結局源さんにひかされて最後まで見てしまつた。実は源さんが死んだら見ないだらうな、と思つてゐたのだけれども、野田秀樹の勝海舟、古田新太の有馬藤太にひつぱられるままに見続けてしまつた。とどめは粟根まことだらう、やはり。頭金くらつて「負けました」といつた気分だつたものな。

いろいろ批判も多かつたし、古くからの新選組好きには何かと文句をつけたくなるやうなドラマだつたかもしれないが、それでもこれだけは云へる。
「ある隊士の死」は大河ドラマ史上に残るエピソードだ、といふこと。

おそらく、主役がほとんど話に絡まないといふのが成功の一因だと思はれる。舞台出身の役者が主にたちまはつたのが功を奏したのだらう。三谷幸喜らしい一作といへる。

この回はほんたうに引き込まれるやうに見た。

また山南敬助と明里の別れもよかつた。
明里といふと、やつがれのイメージでは薄幸の美女なのだが、大河ドラマでは学のない少しガサツな感じの女性に描かれてゐて、最初は違和感があつたのだが、これが大変に効果的であつたことが後にわかる、といふやうになつてゐた。

そんなに熱狂的に見てゐたわけではない(とか云ひながら野田秀樹の勝海舟と古田新太の有馬藤太にはもうほとんど降参状態だつた)が、やはり一年間見続けたドラマが終はるのはなんとはなしにさみしい気がする。

ちなみにやつがれ的に一番イメージぴつたりだつたのは源さんではなく新見錦だつた。最後はちよこつとセコい感じだつたが、初登場の時のあやしげ〜な感じとかまさに「新見だよ」といつたところ。

伊藤俊人が生きてゐたら何役で出てたのかなあ。

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