復旧と連想ゲーム
なんとか復旧。
急いでゐたのにはもうひとつ訳があつて、世が年末だからである。
なんだかよくわからないけれども重症な場合、どこかに問ひ合はせる必要がある。
だが悠長なことをしてゐると正月休みに入つてしまふ。
それでなくてもこの時期はどこもかしこもなぜだか忙しい。そのため早めに見当をつけておきたかつたのだ。
年の瀬で押し迫つてゐて、といふと思ひ出すのは「女殺油地獄」だつたりするあたり、今のやつがれはほんたうに余裕がないのかもしれない。
「不義になつても貸してくだされ」なんぞと河与のやうに云つてみたいもんだ。あれはやはり若くてすてきな奥さんと同じく若くてええ男とのあひだでないと成立しないよなあ。いや、まあ男の方はええ男でなくてもいいのかもしれないなあ。それはそれで。
「不義」といふことばも聞かなくなつて久しい。昔は「よろめき」なんぞともいつたな。昨今ではすつかり「不倫」で統一されてしまつた感がある。
「不倫」といふのは重たいことばである。
辞書を見ると「人倫に反する」とか「人道から外れる」とある。「てめぇら人間ぢやあねえや」つてなもんだらうか。
なのに世間では安売り出血サーヴィス並の扱ひなのはなぜだらう。「ふりん」といふ、どこか軽い音の響きのせゐだらうか。あるいは「そもそも不倫しないことの方が人間の本性に反するから」とかいふ理由でもあるのだらうか。
「不義密通」といへば昔は「姦夫姦婦を重ねて四つに斬る」といふのが刑罰としてあつたと思ふ。これを聞くたびに「二つ胴の刀が必要だよな」と、一気に発想が「石切梶原」にとんでしまふのがやつがれの弱点であらうか。
へろへろでわれながら何書いてるかよくわかんないや。とほほ。
とにかく復旧。めでたい。
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