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Saturday, 04 December 2004

一億冊

神奈川県は三浦半島の突端へ赴く。

誘はれた時、マグロでも食べに行くのかと思つた。
さう云つたらえらく笑はれたが、家族に行き先を告げたら「カマ焼きを食べに行くのか」と云はれたので、普通の反応だと思ふ。

幼いころ神奈川県に住んでゐたことがあるので、油壺マリンパークに遠足で行つた記憶がある。ここの水族館と江ノ島のそれとが記憶の中でごつちやになつてゐる。

んでまあ何をしてきたかといふと、高校を出て以来久しぶりに籠球なんぞに触れてみた、といふわけなのだが。正確には、おそらく高校二年の時に授業でやつたのが最後だつたと思ふ。

正式にやつたことがあるわけではないので、もうすつかり身体が忘れてゐた。
実は高校生くらゐのころはいはゆる 3on3 といふか、ストリートバスケみたやうなことをやつてゐたこともあるのだつた。今思ひ出した。
当時、バスケットゴールに比較的恵まれた環境にゐたのである。さういふ環境にゐると、自然とやるやうになる。しかも、同じころ大学バスケに入れ揚げてゐたことがあつて、さらに熱は昂じた。

うーん、今まであまり思ひ出さなかつたことが次から次へと出てくるな。

ここをお読みくだすつてゐる方々には、「え、なんでこんな話題?」と思はれる向きもあらう。
当の本人がさう思つてゐるのだからそれもまた当然といへる。
久しぶりにやるとやつぱり楽しくて、これならたまにできるといいなあと思つたりもするのだが、おそらく地域のチームといふのは勝利を目指したものであらう。勝ち負けに興味はないので、さういふところには向かない。残念ながら。
いや、勝ち負けにこだはりすぎるから興味のないことにしてゐる、といつた方が正確か。
いづれにしても、元々体育会系の魂を持ち合はせてゐないし、体育の成績はいつでも最低だつたので、勝利を目指すやうな人々に混じることは不可能だ。

そんなわけで楽しかつたのだが、同時に少しさみしかつたことも事実。
それは、行つた先で見た絵のせゐだけれども。
ああ、もうこれで終はりなんだな、この続きはないんだな、と感じたからだ。
きつと第二部は読者の心の中にあるのだらう。
仕方がないが、現実は受け入れねばならない。

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