つまらない写真
日曜日に歌舞伎座とその周辺で撮つた写真を少し整理してみた。
歌舞伎座上手側を歩いてみたら、長谷川勘兵衛さんの会社の前にこんなものがおいてあつた。
来月かかる芝居の大道具である。見ると、中には「昭和五十何年」なんぞと記してあるものもあつて、「どうやつてとつておくんだ、こんな大きなもの」と悩むことしきり。
この芝居はもう何度か見てゐるが、あまりおもしろいと思つたことがない。最初に加賀鳶がたくさん出てきてつらねをする場面はそれなりに好きだし、強請りの場面もおもしろいのだらうとは思ふけれど。それほど好きではないといふだけなのかもしれないが。
こちらがそのつらねの場面で使用するものではないかと思ふ。
かういふのも千秋楽ならではの光景なのだらうか。
考へてみたら長いこと芝居見物をしてゐるけれども、こんなところを見たのははじめてかもしれない。
それにしても見渡す限りこの演目の道具しか見当たらなかつたのはなぜだらう。
終演後に搬出入の稽古でもする予定があつたのだらうか。
こちらが夜の部の座席に座つて上を見上げた時のやうす。提灯で区切られた天井の感じがなんとなくおもしろくて撮つた。これは一階一等席どぶ外最後列一等下手側の席のやうす。でも来月から座席が多少変はるやうなので、このアングルが見られる席はもう存在しないかもしれない。
少し遅れてしまつたが、今月十日南座に行つた時にこんな写真を撮つてゐた。
どうも見上げた時視界に入るものを撮るのが好きである。普段下ばかり見て暮らしてゐるせゐかもしれない。
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