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Wednesday, 22 December 2004

God Rest Ye, Merry Gentlemen

世はクリスマス一色とおぼしいが、我が家はまつたくそんなことはない。
家の中はあひかはらず強盗でも入つたのかといふくらゐごつた返してゐるし、クリスマスらしい飾りなどひとつもない。
たまにやつがれの聞く Die Prinzen の歌がそれらしいくらゐで、あとはふだんと何もかはらない。

今年は鄙びた地で働いてゐることと、それゆゑ街中にあまり出ないことからか、あまりクリスマスソングを耳にしない。チト悲しい。
お気に入りといふと、"The Little Drummer Boy" とか "I Saw Mammy Kissing Santa Clause" とか、歌詞の増えてく "The First Day of Christmas" とか、数々ある。讃美歌では "Adeste Fidelis" が好きだ。"O Come All Ye Faithful" ともいふな。

クリスマスは家族で過ごすもの、といふ考への持ち主なので、たまに「ホームアローン」なんぞを見ると涙腺を刺激されて仕方なかつたりする。続篇もあはせてあの映画は、「家族とともに過ごすはずのクリスマスに、ひよんなことから一人取り残されてしまつた少年と、なんらかの理由で家族と一緒にゐられないさみしい人との交流を描いた作品」だと思つてゐる。世の中ではおそらく「小生意気な少年が悪漢をやつつける痛快な作品」といふ受け取り方なのではないか。そして、隠し味として「その少年とさみしい人との交流」もちよこつと出てくる、くらゐの感じなんぢやないか、と、さう思つてゐる。

しかし、「小生意気な少年が悪漢をやつつける痛快な作品」だつたらなにも時期をクリスマスに限定することはない。夏休みだつていいし、ひよつとしたらハロウィーンなんか結構おあつらへむきなんぢやないかといふ気がする。
それをわざわざクリスマスとかぎつてゐるのだから、なにを描きたいのかは明瞭だ。

寒くて暗くて人恋しい季節である。そんな季節は家族とともに過ごす。
だがなんらかの手違ひで、あるいは意地を張つてしまつてひとりになつてしまふ。
そのさみしさせつなさたるや、如何ばかりだらう。

そこらへんの心の機微を理解できないと、「ホームアローン」を真夏のさなかに上映するやうなことになつてしまふのである。
ま、その国では夏は夏でお盆などとて家族と一緒に過ごす風習があるらしいがね。

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