コーヒー牛乳の牛乳割り
缶コーヒーが飲めなくなつて久しい。
以前は、毎日のやうに飲んでゐた。最盛期には飲んだことのない缶コーヒーを見つけたらまづ飲んでみるくらゐだつた。
子供の頃、千葉県には MAX コーヒーといふ缶コーヒーが売られてゐると聞き、ねずみの国に行つた時に道中でなんとか飲むことができてめうにうれしかつたりしたものである。
なにもねえ、ねずみの国に行つてまで缶コーヒーなんぞにこだはらなくてもねえ。
缶コーヒーだけでなく、いはゆる乳飲料のコーヒーも好きだつた。よく銭湯などで風呂上りに飲むあれである。幼い頃入院してゐた時に、週に二回牛乳屋さんが来てくれてゐたのだが、乳飲料のコーヒーとマミーを交互に飲むのが常であつた。どちらも選び難かつたのである。
「コーヒー牛乳」を名乗るにはいろいろとクリアしなければならない条件があるのださうで、よく見てみれば確かにどの製品にも「コーヒー」とは書かれてゐるが「牛乳」と併記してあるものは少ない。
最近これも飲めなくなつた。
だが記憶とはおそろしいもので、「自分はこれが好きだつたはずである」といふ感覚はあるのである。店頭で見かけるとたまに手に取つてしまふのはそのせゐだらう。
今日も何を血迷つたか、乳飲料のコーヒーを買つてしまつた。
家に帰つてきて、あたりまへのやうにそれを牛乳で割るやつがれ……。
え、をかしい? をかしいかなあ?
でもストレートでは飲めないんである。甘すぎて(^_^;)。
といふわけで、「コーヒー牛乳の牛乳割り」を飲みながら、こんな文章を打つてみてゐる。
« 決戦! メリヤスはぎ | Main | 嗚呼、リナザウよ、君を泣く »
Comments