決戦! メリヤスはぎ
ここのところ少なかつたあみもの関連の話を少し。
昨日、Broadripple Socks を仕上げた。写真は週末にでも撮るつもりである。
かんたんな形をしてゐるからであらうか、くつ下の編み方には案外いろいろな種類がある。
一番単純な分類だけでも、つま先から編む方法と履き口から編む方法とがある。
おそらくたいていのあみものの本に載つてゐるのは履き口から編む方法だらう。
最近やつがれが編む場合はつま先から編むことが多い。つま先から編むと一番サイズを合はせたい部分である足の大きさが最初に決まることになる。すなはち毛糸の量を見積もるのが履き口から編む方法よりも容易なのである。
そんなわけで、最近はつま先のメリヤスはぎとはとんとご無沙汰してゐた。メリヤスはぎとははぎ目のめだたぬやう、まるで編んだやうに仕上がるはぎ方である。
これが苦手でなあ……。特にはぎ始めの目とはぎ終はりの目が不恰好に大きくなりがちなのである。
これをふせぐためには何段か捨て編みしてはぐといい、と聞いてはいた。おろちさんのところの掲示板で得た情報である。
しかし、不要な段を編んでおいてあとからほどく場合、そのほどいた糸はどこに行くのかが疑問であつた。
メリヤスはぎをする場合、はぎ糸にはそこまで編んできた毛糸を使つてゐる。かうするとはぐ糸の糸端がはぎ終はりにしかないので実に具合がいいのである。
捨て編みを採用する場合は、やはり糸は別に用意するやうなんだらうか。
そんなくだらないことで悩んでゐたのだが、「いいか、捨て編みはまた今度で」といふわけで、まづ片方が編みあがつた時に久々のメリヤスはぎに挑戦してみた。
泣けた(/_;)。
思ひきり下手になつてゐたからである。
あー、やつぱり普段からやつてないとダメだー(/_;)、と泣けた。
くつ下については、以降はすべてつま先から編むやうにするとか、履き口から編んだ場合でもつま先をメリヤスはぎにしないとかいろいろ方法はある。
問題は、メリヤスはぎは結構使へるはぎ方だといふことである。
たとへば普通にメリヤス編みにしたセーターの肩口をはぐ、とか。かういふ時は絶対メリヤスはぎである。
なんだか大騒ぎしてゐるが、メリヤスはぎはあみものの中では基本的な技法に入るのだと思ふ。
ニッタならできてあたりまへ、といつたところか。
しかるにやつがれはメリヤスはぎをする必要が出てくると、必ずたた&たた夫の編物入門を見に行き、「はじめてのくつ下」のところでメリヤスはぎのやり方を確認しないと不安ではげない。
まあほんたうに近頃面目次第もござりませぬつてな状態なのである。
あー、やつぱり次のくつ下も履き口から編むかなあ。
しかし、ここらへんで久しぶりに(さう、実は久しぶりなのである)つま先から始めるくつ下を編むつもりでゐたのになあ。こちらはこちらで引き返し編みといふ技法がまたなんともやつかいなのだつた。これも久しくやつてゐないと確実に編目が汚くなる。
とか云ひながら、こものについてはこれからミトンを編むつもり。
といふか、編み始めた。ものは Anna Zilboorg の _Magnificent Mittens_ に出てゐるもの。ほんたうに Magnificent! といふか、Gorgeous! といふか……そんなやうなミトンになる、予定。
ただなあ……何度も書いてゐるが、やつがれ、どうも編み込み模様が苦手なのである。
何度か編みなほすやうかなあ。
もちろん鹿の子編みのカーディガンとアメリカ式で編んでゐるマフラも忘れちやゐませんぜ。
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