あやしうこそものくるほしけれ
およそ weblog なんぞに手を染める人はみな、「わかつてもらひたい」と願つてゐるのだと思ふ。
あるいはさうではないのだらうか。とりあへず「王様の耳はロバの耳」と穴にむかつて叫んでゐるだけなのだらうか。
時々思ふのだが、おそらくやつがれは「わかつてもらひたい」と思つてゐない。
この weblog 用の文章を書く時も、できるだけ遠回りして迂遠な表現を用ゐ、真意はほんのわづかに見え隠れするやうな感じにしたいと無意識のうちにさう思つてゐる。
多分他人に読んでもらふ文章の書き方としてはまちがつてゐる。
力足らず結果として理解し難い文になるのだつたらまだしも、最初から読む人を拒絶するやうな、こちらの本意の伝はらぬやうな、そんな文を書いてはいけない。
わかつてはゐるのだが。
しかし他人が読むと、「好き放題書いてる weblog」に見えるのかもしれないな、とも思ふ。
まあ、たしかに好き放題書いてはゐるよな。
けれども、こんなに書いてゐるのにどうしても weblog には書けないことがいろいろあつて、それを三年手帳に書き散らし、それでも足りなくて MOLESKINE にしたためてゐる。
どこかをかしいんぢやなからうか。
Comments