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Monday, 15 November 2004

惚れたが負けよ

今年も京都に行くことになつた。

さんざん愚痴を書いたが(あ、愚痴はこちら参照のこと)やはり今年も行くのだ。

助六があるといふので上手側の席を取つてはみたものの。
なんだか不安である。

それにしても。
世の中つてどうなつてるんだらうと思ふ。
電話がつながつた時点(昼をちよいとまはつたところ)で既に夜の部は土日完売、平日も特別席(おそらく桟敷のことにやあらむ)・一等・二等Aは売切だといふのである。
ちなみに前売り開始は今日から。
すなはち前売り開始二時間ほどで土日の席はすべて売れてしまつたといふことに相成る。

……まあわかつてますよ、世の中、やつがれのやうに電話かけまくつて席を抑へる人ばかりぢやないつてことくらゐ。
そしてさうぢやない人の方がいい席を取れるつてことくらゐ、理解してゐるつもり。

さう、おそらくは恋愛と同じなのだ。
芝居を見てゐてもさうではないか。
すがる娘に男はつれない。お家の重宝の詮議が先だ、とか、主のためになんとも思はぬ女と契らねばならぬ、とか、ああでもないかうでもないと、可愛い娘を邪険にする。
逆に、惚れられるにはそれくらゐ無関心を装つた方がいい、といふ話もある。

「芝居さ~ん」とこちらから追ひかけてゐるやうな客には芝居さんは冷たい。
もーほんと、これでもかつてくらゐつれない。

逆に「芝居さん、そんな方もいらしたわね」くらゐの余裕がある客にはなぜか芝居さんはやさしい。
かういふ客の場合、別段苦労しなくてもそれなりにそれなりのお席も手に入る。
なんといつても、かういふ人は芝居さんとその周辺に莫大な阿堵物を巻いてくださる。やつがれのやうに席を取るのに精一杯でそれ以上逆さにふつてもニッケルの硬貨一枚も出ないやうな客とは根本的にちがふのである。

えうは「持つものか持たざるものかの違ひ」といふことか。

これは芝居さんに限つたことではなくて、音楽・舞踊も押し並べてさうである。

観劇や音楽鑑賞はお大尽の趣味なのである。
それを趣味と自称するたあおこがましいにもほどがある。
見せてもらへるだけでもありがたいと思へ、といふことだらう。

そんなわけで今年の顔見世は天井桟敷からの見物と相成る。
Absolutely Fabulous Throw を顔見世に間に合はせるつもりだつたが、そんな席で Fabulous な Throw なんぞを使つてゐたらまつたく場違ひなので、断念するつもり。
……いつできあがるかのう。

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