黒い三連星
現在持ち歩いてゐるのが写真の三つ。
別名「黒い三連星」である。
「三連星」は本来は囲碁の用語であらう。ならば「白い三連星」もあるはずだ。
それはさておき。
右から MOLESKINE とモンブランのマイスターシュテック・フレデリック・ショパン・エディション、Tungsten|C、集文館の掌中版三年手帳とタチカワの新ペン先 SEPIA である。
MOLESKINE はつい最近購入したものだ。いろいろと惹句の多い手帳だが、「書きやすい」といふ話を聞いて半信半疑で手に入れた。実際、ほんたうに書きやすい。意味もなくいろいろ書き込んでしまつたりする。
元々は左の三年手帳に書ききれないことを書くつもりであつた。その役割を十分はたしてゐる。ちなみにプレーンノートである。
モンブランの万年筆は子供のころからの憧れであつた。五年に一度くらゐの割合で、なんとなく万年筆を買つてしまふが今まであまり使ひやすいと思つたことはなかつた。だがこれは別。購入したその日からその書き心地にほとんどいかれてしまつたほどである。フレデリック・ショパンへのオマージュといふのがなんとなく気恥づかしかつたのだが、これだけ書きやすければ云ふことはない。でも一緒についてきた CD はなんとも……もごもご。
書きやすさは極上だが、なんとなく気安く使へない気はしてゐた。たとへば突然メモをとりたくなつた時にすつとふところから出して使ふ、といつたやうな用途には向かないといふ感じ。それがなんともはがゆい気がして自宅においてゐたこともある。
しかしそれはさういふものらしいと、こちらを読んで思つた次第。
万年筆とは特別なものなのだらう。
Tungsten C についてはここで云ふことはない。書くとすれば、予定表・メモ帳・住所録いづれをとつてもいいし、システム手帳のやうにリフィル(Palmware ともいふ)がたくさんあるのもいいといつたところか。しかも検索が容易で PalmDesktop で履歴の管理も簡単である。ほかになにを云ふべきか。
集文館の三年手帳はこれで二冊目である。三年手帳はA5サイズのものを使つたこともあるが、結局続かなかつた。この掌中版は時折一ヶ月くらゐ途切れることもあるものの、もう四年目に突入してゐる。この十一月には五年目をむかへる。基本、モバイラといふか出不精のくせにひとところに落ち着けない性格なので、持ち歩けないものはダメなのである。
実は掌中版でもほかのものを使つたこともあつた。だが続かなかつた。どうも罫線がひいてあるのがダメらしい。思へば学生時代も授業用のノートには無地のものを使用してゐた。この手帳を使つてゐてあらためてそのことに気づいた。
ところで、
そんなわけで MOLESKINE もプレーンノートにしたわけだ。
タチカワの新ペン先は関心空間で紹介されてゐて購入したものである。店頭ではまんが用品の棚におかれてゐるので見つけにくい。タチカワといへばまんが描きにはペン先メーカとして有名らしい。それではまんが用かといふとさにあらず。字を書いてもいい。特に細字の好きな向きにはおすすめである。クリーム色の紙にはセピア色のインクがよからうと思つて SEPIA を愛用してゐる。
ほんたうはクリーム色の紙にブルーブラックのインクが好きなんだがなあ。
この三連星を毎日持ち歩くのはどうかと自分でも思ふことがある。もつと絞り込めないか、とか。
ほんたうに絞り込む場合は Tungsten C だけ、かなあ。
などと考へつつ今日も三連星とともに歩くやつがれなのであつた。
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