奇妙な果実
この歌はできるだけ聞かないやうにしてゐる。
「かなしい」とか「くるしい」とか、そんな歌詞がでてくるわけでもない。
歌ひ手は叫ぶこともなく、感情的になることもない。
ただ淡々と目の前の情景を伝へてゐるだけといふやうに聞こえる。
それがたまらない。
今日、たまたまつけたラジオからこの歌が流れてきた時に、思はず立ちすくんでしまつた。
いつもだつたらすぐ消すのに、気がついたら最後まで聞いてゐた。
この気持ちをどう表現すればいいのだらう。
仕方なく、かうして「淡々と」あつたことをつづるだけのやつがれであつた。
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