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Sunday, 31 October 2004

Buchwald は 本の森

Buchwald は「本の森」くらゐの意味でつかつてゐるのだが、多分ある人の名前でなかつたらつかつてゐないと思ふ。

その人の名はアート・バックウォルド。
コラムニストである。

中学生くらゐのころ、図書館に通へるやうになつて、バックウォルドの傑作選を借りて読んだ。
図書館にはじめて行つたのは小学生の時だつたけれども、自宅からバスで二十分(バス会社発表。なので実際はそんなもんぢやない)もかかるやうなところでは小学生ではなかなか行けないものであつた。そもそもバス代がない。

そんなわけで、幼いころはあまり本を読んだことがなかつた。
といふ云ひわけはおいといて。

その後読み直したことはないので以下は記憶を頼りに書いてゐる。
一番記憶に残つてゐるのは、現実の政治家たちを架空の舞台にあてはめて書かれたもの。
ああ、あの人ならそんなこと云ひさうと思ひつつ、シュールな展開に戸惑ひ、しかしページを繰る手は止められない。

歴代の米大統領の名前をそらんじてゐるのも、おそらくはあのころバックウォルドを読んだせゐ。
#なので歴代の天皇とか本邦の総理大臣の名前とかはわかりません。とほほ。

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Saturday, 30 October 2004

ジオン・ピンクにザク・グリーン

先日、ジオン・ピンクの軽トラックを見かけた。
「ジオン・ピンク」といふ名前は森博嗣の「ミニチュア庭園鉄道」ではじめて知つた。
でも色自体はよく知つてゐる。「シャア専用」の色だからだ。

思へば。
「綺堂戦死^H^H^H^H機動戦士ガンダム」に出てくるいはゆるモビルスーツとやらの色合ひは、戦闘用な色合ひであつた。
なんとな~くぼんやりとしててなんとな~くしぶい。
多分、当時はさういふアニメカラーしかなかつたから、といふのがどうしようもなく物理的な理由なのだらうとは思ふのだが、でも世の中見てみればわかる。戦闘用と銘打たれたものに、どぎつい色合ひのものは少ない。おそらくはステルス爆撃機なんてのがその最たるもので、目立たなければ目立たないほどいいはずなのである。戦闘用つて。

しかるに「機動戦士ガンダム SEED」である。
はじめて見終はつた後、異様に目の疲れを感じた。
なぜだなぜなんだ。何か subliminal な効果でもあつたのか?
#実はあつたんだつたりして(^_^;)。

何回か見た時にやつと気がついた。
出てくるモビルスーツの色合ひが異様に派手なのである。
明暗の差もはつきりくつきりしてゐる。
影の描写もめうに多い。

明暗の差や影の描写は描き手の好みの問題として、戦闘用品の色合ひが派手なのつてどーよ?
まあいいのか? 所詮アニメーション、リアルへの追求は不要とわりきつてゐるのかもしれない。
それに世のヲトメたちが求めてゐるのもさうしたこだはりではないだらうしね。

ちなみにモビルスーツ占ひではやつがれ、「高機能ザク」ださうである。
もひとつちなみに守護ロボ様は「おとうさん」である。がしょ。

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アンニュイかつメランコリックでデカダンなルサンチマン

前々から変へやうかどうしやうか悩んでゐたのだが。
ちよつくら design とやらを変更してみた。

先日、パームボンチ・メロウライフのちんさんからコメントをいただいて、畏れ多くも

 ちんさんが「メロウ」ならやつがれは「アンニュイ」で

とか思つたのがきつかけになつた。

いや、はづかしながらやつがれ、「メロウ」と「アンニュイ」をごつちやにしてゐたやうなのである。
さらに「ルサンチマン」とか「メランコリー」とか「デカダン」とかなんかもごつちやにしてゐることも判明した。

よくわかんないけど全部ひつくるめて「お仏蘭西つぽい響きのするたそがれた感じのことば」と認識してゐたやうなのである。
いやはや、近頃面目次第もござりませぬm(_ _)m。

そんなわけで、アンニュイかつメランコリックでデカダンなルサンチマンを語る weblog に……

なるわけがないのである。

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今週の囲碁将棋ジャーナル

なんだかものすごく久しぶりな気がする。

今日はとつてもみーはーな気分で見た。

うわー、みつくんだ~。
#つて相変はらず「みつくん」呼ばはりかいm(_ _)m。

うをー、中島美絵子初段~(>_<)。やつぱ好み好み~。

とか。

なんでも中島初段、衛星放送の名人戦中継に出るらしい。ほんたうだらうか。見ちやふぜ、ヲレ。

ああ、でもこんなみーはーなファンで大変申し訳ない。そのうち、絶対そのうち対局の記録(棋譜つつーのかなあ)を拝見する所存ですのでお許しくださいまし。
#でも見られるのか? どこで? そのあたりからはじめなならんな。とほほ。

みつくんこと佐藤康光棋聖は何度も書くやうに我が家で一番人気のある棋士である。相も変らぬお声のよさにうつとりしながら竜王戦の解説など拝聴する。
いや~、あのお姿にあのお声はやつぱり最初はびつくりするよなあ。想像してゐたのと全然ちがふもの。
佐藤棋聖、JT杯決勝進出も決まり、なんと東京で対局するといふ。
……なんとか上京できないものだらうか。

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Friday, 29 October 2004

わたしの論語

confucius.jpg
善は急げといふわけで。
「論語」を入手した。岩波文庫版である。
カヴァはご存知 BRAJACKET

帰りの電車の中で早速読み始めてみたのだが。
これが案に相違のおもしろさなのである。

いや、仲尼さんが如何にえらい人なのか、なんてな話にはまあそんなに興味ないけれど(^_^;)、でも、


賢哉囘也 一箪食 一瓢飲 在陋巷

とか、

吾日三省吾身 為人謀而不忠乎 與朋友交言而不信乎 傳不習乎

とか、
通勤帰りできこしめしてゐるオヂや若人の中にありながら、読んでゐて思はずしみじみしてしまつた。

並行して米原万里の「真夜中の太陽」を読んでゐる。この本の冒頭にこんな話がある。


紐育でロシア人の夫婦とアメリカ人のロシア文学者と一緒にロシア人夫婦の家に向かふことにした。夫婦の家は高層マンションの百階にある。生憎とエレヴェータがこはれてゐて、四人は階段を上ることになつた。ただのぼるのはつらいからと、各階ごとに一人ずつ何か小咄をすることにした。
ぜいはあいひながらのぼりにのぼり、あと一階でたどりつくといふところで、その階の小咄担当である夫がかういつた。
「一階に鍵を忘れてきた」

そこで作者は書いてゐる。Turn of the century にあつて、我々も何か忘れ物をしてきたのではなからうか、と。それは何年前のことだらうか、と。

さて、もうやつがれが何を書きたいのかおわかりであらう。

我々が忘れてきたもの。それはおそらくたくさんあるのだらうが、その中のひとつは絶対「論語」である。

先日も五十九歳の小学校教諭が「肝試し」と称して被爆者の写真を児童に見せてゐたといふ話があつた。
被爆者の写真を子供に見せるのは悪いことだとは思はない。「肝試し」とはなにごとだ。
また、報道番組の受け売りなのでほんたうかどうかよくわからないが、万引きで捕まる五十代の人が増えてゐると聞く。

多分彼らは最初の「論語を忘れた世代」だ。

そして我々はさうした親たちに育てられた世代である。さらに孫の世代になつたらどうなるのだらう。

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Thursday, 28 October 2004

論語読みになりたい

いまさらだが。
やはり「論語」を読んでおかうかと思ふ。

中学生くらゐのころからほそぼそといはゆる中国古典文学みたやうなものを読んではきたのだが。
好んで読んだのは「韓非子」とか「孫氏」「史記」「十八史略」、「荘子」に「老子」といつた具合で、たまに唐詩。
それも上つ面しか読んでゐないのでまつたく身になつてゐない。

それにしてもみごとに四書五経が抜けてゐるのが我ながらなんといはうか……いやはや。
当時から儒教的なものに嫌悪感を抱いてゐたのがまるわかりである。

なんでそんなに忌避してゐたのかといふと、どうにも目上の人間に弱かつたからだ。
相手が目上の場合、それなりに敬意を払はねばならないし、さらに敬意を抱いてゐることを表明しなければならない。
もうせんこれが苦痛で仕方がなかつた。
今ならわかる。原因は、相手に敬意を抱いてゐなかつたから苦痛に感じたのである。
おそらく、ほんたうに相手に対して敬意を持つてゐたならば、自然に出るものなのではないか。
しかし当時は儒教的な考へ方にしばられてゐるからだと思ひ込んでゐた。

 世の中に絶えて儒教のなかりせば 我の心はのどけからまし

と、せばまし構文を使ふくらゐ、儒教を恨んでゐたのである。

そんなやつがれがなんで突然論語を読まうといふ気になつたのか。
それは今読んでゐる「定跡からヴィジョンへ」のせゐである。

この本は今北純一と羽生善治二冠との対談を載せたものである。
これを読んでゐて、羽生二冠はともかく今北純一に漢籍の教養のありやなしやといふのが異様に気にかかるのだつた。

そんなの関係ないぢやん、といふ向きもあらう。
実際、同級生で国際政治を極めやうといふ人物もあつたが、その人はなぜか漢籍にはまつたく興味をしめさなかつた。
学者を目指すといふことは、諸外国に出ていつて学ぶことをさす。
この時、漢籍の教養がまつたくない状態で、不安ではないのか。かはりとなる教養を何か身につけてゐるのか。
この場合の「諸外国」はめりけんとえげれすをはじめとする欧羅巴の国々であらう。めりけんはいざ知らず(いや、ただ単にやつがれが知らないだけです)、欧州の学者には羅典の教養があるのではないか? 本邦でそれに匹敵するものは漢籍しかないんぢやないか?

そんなわけで。
ほんたうに今更なのだが、論語を読んでみやうかと思つてゐる。
#つて別にやつがれが諸外国で学ぶわけぢやありませんがね。

……とここに書いておけば読むだらう。多分。

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Wednesday, 27 October 2004

一万の御礼にかへて

カウンタ一万の御礼を決めた。
かぎ針編みでビーズを編みこんだ PDA Cover にする。
とりあへずこの週末にでも Prototype の作成に入る予定。
黒い絹糸に黒いビーズを通した性別を選ばないものになるはずである。

問題は、手持ちの PDA で一番デカいのは Tungsten C だといふこと。
これ以上デカいものもあるだらうなあ。とりあへず職場のそばにある店に見に行つてみるかなあ。

……なんぞと書いてみても、おそらく「ヲレが一万打を打ちました」といふ人は出てこない気がするので、Prototype しか作らないかもな。
あと、かぎ針編みも受け付けてくれるやうならオリジナル編み図に応募してみてもいいかなあとは思つてゐる。

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Tuesday, 26 October 2004

End of the Beginning

_Nature_ に付録がつくなんてなあ。

今週号の _Nature_ は、台風等天候の影響のためか少し遅れてやつてきた。
見ると封筒がなんとなくふくらんでゐる。
をかしいなあ、と思ひつつ、封を切つてみたらこはいかに。

ヒトゲノムの地図ぢやあありませんか。

今週号に掲載されてゐるヒトゲノムの解読完了論文と連携した付録のポスタといつた趣き。
やるなあ、_Nature_。

ところで。
「ヒトゲノムなんてとつくに全部解読されてるんぢやないの?」
といふ向きもあらう。
実はやつがれもさう思つてゐた。だつて確かにさういふ記事があつたはずだ。
セレラ社かなんかが「ヲレたち、やつたもんね」とかいつてたと記憶する。

2001年のヒトゲノム解読、実は概要版だつたらしい。今回はより正確を期したものだといふ。
しかし同じ号に、ヒトゲノムの配列決定法にはまだまだみなほす点があるといふ論文もよせられてゐて、これがまた興味深い。
やるなあ、_Nature_。

いづれにしても、News and Views にあるとほり、「はじまりのおはり」に過ぎないのだらう。
ワトソンとクリックが DNA を発見した時「生命の謎を解明した」といつたと伝へられてゐるが、これも「はじまりのおはり」だつたのだらう。

かうしていくつもの「はじまりのおはり」がつみかさねられていくのにちがひない。

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Monday, 25 October 2004

Mellow Merrill

突然聞きたくなつて久しぶりに「紐育のため息」に耳傾ける。

元々は多分、TVCMで "You'd be so Nice to Come Home to" を聞いたのが最初だつたんではないかと思ふ。
たれのなんといふ歌なのかわからなかつたが、偶然、旧レコード屋(今は「CD屋」つていふんですかねえ)で手にする機会があつた。

Helen Merrill with Clifford Brown と、書いてあつたやうに思ふ。

Mellow といふと思ひ出すのがこの歌声。
今日も一緒に「そんな紅の跡なんて はふつておいて」なーんて歌つてみる。

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Sunday, 24 October 2004

先週のあみもの<こもの篇>

カーディガンと同時進行でこんなものも編んでゐる。カーディガンにあきたらこちら、そしてまたカーディガンといつた寸法。

Scarf using American method
せつかくアメリカ式の編み方を覚えたのだし忘れないうちになにか編まうといふわけで、表目だけでなんとかなる作品、Multidirectional Diagonal Scarf を編むことにした。
アメリカ式にもだいぶ慣れてきたやうな気はするけれども、まだまだ蝸牛の歩みのごとしである。
しかし、フランス式より手がきつくなりがちなせゐだらうか、編み目は思つたよりまともだし、それになによりも SSK (Slip, slip, knit の略。減らし目の一)の目がきれいな感じがする。
これができあがるころにはもちつとましになるんではなからうか。
しかし仕上がりはいつたいいつになることやら。
毛糸はダイヤミュゼの MSE40。針は八号。

Broadripple with Summersocks
こちらは Broadripple socks。まだ片方だけ。これは出先でしか編まない。ゆゑになかなか進まないといふ話もある。
パターンを Web Page からとつてきてゐるので、以前もちよこつと書いたが Doc 形式に落として Tungsten C で持ち歩いてゐる。
何度も書いてゐるがゴジラくつ下を編んで以来、レース編みのくつ下に弱い。また多少模様があつた方が段数も数へやすいし第一編んでゐて楽しい。以前 Regia でメリヤス編みだけのくつ下を編んだが、何度挫折しさうになつたことか。模様編みのいいところは「次の一模様まで」などと小さい目標が積み重なるところだと思ふ。「あと一模様、一模様」と編んでゐるうちにできあがるといふ寸法である。まああんまり複雑すぎる模様だとさうもいかなかつたりするのだがね。
毛糸は Summersocks の Col.05。針は三号。

ところで写真付のあみもの関連エントリの元は、英語版だつたりする。
英文は大変にお粗末かつ稚拙ではあるが、ご興味のある向きには是非こちらを御覧くださいまし。

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「黒い三連星」ふたたび

手帳を使ひこなせないものは PDA も使ひこなせない。逆もまた真なり。
それを体現してゐるのがやつがれである。
昨日「黒い三連星」なんてなエントリを書いたくせにこの体たらくである。

たとへばシステム手帳。
雑誌「Newton」の購読を決めたところ、当時はまだめづらしかつたシステム手帳があたつた。八穴だつたこともあつてリフィルはさほど多くなく、その後何種類かシステム手帳を試してみた。
連続使用とでもいふのだらうか、通年で使つた年数は一番多いが、一時はリフィルばかり増えすぎてあまり便利に使つてゐたといふ印象がない。
予定表は使ひやすかつたが、メモ取りにはむかなかつた。少なくともやつがれの場合は。

あるいは「超」整理手帳
はじめて市場に出回つた時に購入し、一時使用を中断してゐたが、ASCII24 だかのアンケートに答へたところリフィルがあたつたので(こんなんばつかりや)また使つてみてゐる。
これも予定表は実に使ひやすい。おそらく今まで使つた手帳の中でも群を抜く使ひやすさだと思ふ。これもやつがれの場合は、といふ注釈が入るのかもしれないが。
しかし、やはりメモ取りにむかない。A4コピー紙 の反古をメモ用紙に使つたりしてゐたが、たとへば公衆電話で芝居の席を予約して、予約番号を書き取つたりするといふ用途には向かなかつた。案外デカいからである。
ただ、A4 の紙を折り畳んで持ち歩けるといふのは大変具合がよく、予定を書き込まなくなつてもなんとなく持ち歩いてしまつたりする。
来年のリフィルを購入するかどうするか、今悩んでゐる最中である。

あるいはクォヴァディス(正式には「クオバディス」かもしれないが許してたべ)。
お客さんが使つてゐて大層よささうだつたので購入してみた。手にしたのはミニスター。これも予定表は使ひやすいのだが……。もうおわかりであらう。メモは取れないのである。

システム手帳・「超」整理手帳・クォヴァディスに共通していへることがもうひとつある。
それは住所録が使ひづらいといふことだ。
これは会社手帳にもいへることであつた。
「超」整理手帳は Web でのサーヴィスで CVS 形式の住所録を整形して PDF 形式にしてくれたりする。これは普段 PDA で住所録を管理してゐるものには便利。さうでない人にはどうだかわからない。
住所録のどこが使ひにくいのかといふと、情報の追加・変更・削除が行ひにくい点だ。変更があつたら全項目削除して新たに追加するやうにすればいい、といふ話もあるが、さうすると順番がかはつてきてしまふ。順番がそんなに重要か、と訊く向きもあるかもしれないが、重要である。なぜ独立した住所録が五十音順になつてゐたりするのか考へてみてほしい。あれはすばやく目的の情報にたどりつけるやうになつてゐるのだ。

といふわけで。
予定表・メモ帳・住所録がそこそこ使ひやすいもの、といふことで、結局 PDA(やつがれの場合は PalmOS 機)を使ふやうになつた。
Palm だと、PalmDesktop で PC/Mac と連携して履歴の管理も楽なのだつた。それになにしろ検索が簡単で速いといふのが大きい。
しかも、しかもである。やつがれの汚い字が紙を汚すことがない。どこを見ても整然とした文字が並んでゐる。フォントも(工夫をすれば)選べる。
さうか。考へてみたら今やシステム手帳をはるかに凌いで Palm OS 機の使用年月の方が長いかもしれない。

などと書きながら、Palm 機ですら使ひこなせてゐないやつがれである。創意工夫がないからなあ……。

ああだがしかし。
紙の手帳からはやはりはなれられないのである。

以前も書いたが、やつがれは紙に字を書くことに溺してゐる。意味もなく反古紙に字を書き散らす。大抵は杜子美や李長吉、白楽天の詩の一部で、時に晩翠もある。また芝居のせりふや外題を書くのも好きだ。
字が汚いのは承知の上、書いても書いても意味のないことを延々と書き散らかす。なにか意味があるのか? ない。断じてない。
けれどもやめられないのである(/_;)。

そんなわけで、「黒い三連星」を持ち歩くことに相成る、といふわけである。
あ~あ。

でも、「使ひこなす」つてそんなに重要なことなのだらうか。
「黒い三連星」と楽しく暮らしていければそれでいいかな、と思はないでもないやつがれであつた。
#だから進歩がないんだつてば。

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Saturday, 23 October 2004

一万回への御礼企画

日本語版本館(ちゆーても現在 active なのはここだけだがな)が一万ヒットを超えたので、たまにはなんぞ御礼を企画してみんとてするなり。

一万ヒットの方もしくはその後キリがよさげな番号の方に、手あみの PDA Cover を、と思つてゐる。
一応男女両用といふことで、黒い糸に銀のビーズかなんかをあしらつてみるつもり。模様も UniSex な感じにするつもり。かぎ針編みにするか棒針編みにするかはちよつと考へてゐる。
ご希望があればすけすけな感じでタティングレースでもいいかな。
PDA Cover とはいふが、別段普通にポーチとして使用してもいいものにするつもり。

「つもりつもり」ばかりだな。だつてさつき思ひついたから。

つて今まで書いて名乗りでてもらつたためしはないのだが。
まああれか。オリジナルの PDA Cover を作つて公開するつてのも手か。

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黒い三連星

黒い三連星

現在持ち歩いてゐるのが写真の三つ。
別名「黒い三連星」である。
「三連星」は本来は囲碁の用語であらう。ならば「白い三連星」もあるはずだ。
それはさておき。

右から MOLESKINEモンブランのマイスターシュテック・フレデリック・ショパン・エディション、Tungsten|C、集文館の掌中版三年手帳とタチカワの新ペン先 SEPIA である。

MOLESKINE はつい最近購入したものだ。いろいろと惹句の多い手帳だが、「書きやすい」といふ話を聞いて半信半疑で手に入れた。実際、ほんたうに書きやすい。意味もなくいろいろ書き込んでしまつたりする。
元々は左の三年手帳に書ききれないことを書くつもりであつた。その役割を十分はたしてゐる。ちなみにプレーンノートである。

モンブランの万年筆は子供のころからの憧れであつた。五年に一度くらゐの割合で、なんとなく万年筆を買つてしまふが今まであまり使ひやすいと思つたことはなかつた。だがこれは別。購入したその日からその書き心地にほとんどいかれてしまつたほどである。フレデリック・ショパンへのオマージュといふのがなんとなく気恥づかしかつたのだが、これだけ書きやすければ云ふことはない。でも一緒についてきた CD はなんとも……もごもご
書きやすさは極上だが、なんとなく気安く使へない気はしてゐた。たとへば突然メモをとりたくなつた時にすつとふところから出して使ふ、といつたやうな用途には向かないといふ感じ。それがなんともはがゆい気がして自宅においてゐたこともある。
しかしそれはさういふものらしいと、こちらを読んで思つた次第。
万年筆とは特別なものなのだらう。

Tungsten C についてはここで云ふことはない。書くとすれば、予定表・メモ帳・住所録いづれをとつてもいいし、システム手帳のやうにリフィル(Palmware ともいふ)がたくさんあるのもいいといつたところか。しかも検索が容易で PalmDesktop で履歴の管理も簡単である。ほかになにを云ふべきか。

集文館の三年手帳はこれで二冊目である。三年手帳はA5サイズのものを使つたこともあるが、結局続かなかつた。この掌中版は時折一ヶ月くらゐ途切れることもあるものの、もう四年目に突入してゐる。この十一月には五年目をむかへる。基本、モバイラといふか出不精のくせにひとところに落ち着けない性格なので、持ち歩けないものはダメなのである。
実は掌中版でもほかのものを使つたこともあつた。だが続かなかつた。どうも罫線がひいてあるのがダメらしい。思へば学生時代も授業用のノートには無地のものを使用してゐた。この手帳を使つてゐてあらためてそのことに気づいた。
ところで、
そんなわけで MOLESKINE もプレーンノートにしたわけだ。

タチカワの新ペン先は関心空間で紹介されてゐて購入したものである。店頭ではまんが用品の棚におかれてゐるので見つけにくい。タチカワといへばまんが描きにはペン先メーカとして有名らしい。それではまんが用かといふとさにあらず。字を書いてもいい。特に細字の好きな向きにはおすすめである。クリーム色の紙にはセピア色のインクがよからうと思つて SEPIA を愛用してゐる。
ほんたうはクリーム色の紙にブルーブラックのインクが好きなんだがなあ。

この三連星を毎日持ち歩くのはどうかと自分でも思ふことがある。もつと絞り込めないか、とか。
ほんたうに絞り込む場合は Tungsten C だけ、かなあ。

などと考へつつ今日も三連星とともに歩くやつがれなのであつた。

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実録! カーディガンのできるまで その三

二ヵ月後、とか書きながら、これが三度目のエントリである。

当然のことながらまだまだ後ろ身頃の半分にも満たないやうなところをせつせと編んでゐる。

ところで、いつたいいつ編むのか、とお尋ねになる向きもあらう。
実のところ、やつがれもニッタの方々に訊いてみたいと常々思つてゐる。

いつたいいつ、どのくらゐの時間編むのか?

やつがれの場合は、自宅のネット環境が「ナローバンド」なのが幸ひしてゐるといつてよからう。
「ナローバンド」なので、Web Page を読み込むにも異様に時間がかかる。その表示を待つあひだ、手持ち無沙汰なので編むといふ寸法だ。

また、悲しい哉やつがれは、ただTVを見るといふことができない。
必ずなにかしながらでないと見られないのである。
それはどんなに好きな番組でもさうだし、蹴球の試合なんかでもそれだけを見てゐるといふことができない。
逆に、好きな番組だからこそなにか好きなことをしながら見たいと思つてしまふ方である。
一昨年までは日曜日にスーパーチャンネルで「スタートレック ディープスペースナイン」と「スタートレック ヴォイジャー」を見ながらタティングレースを作るのが至上の楽しみであつた。

そんなわけで、昔から本を読みながらあるいは家族とオセロに興じながらでないとTVを見られない因果な体質なのである。
そんなわけで、TVを見ながら編む、といふことに相成る。
さほど複雑な編み方をしなければ目を閉じてゐたつて編めるものである(棒針編みの場合はね。かぎ針はやつがれにはちよつと無理)。
中学生くらゐのころはこたつにあたりつつTVを見ながら本を読みかつ編んでゐたこともあつた。まあこのときばかりは編み間違ひも多かつたが、しかし、嘆くほどでもなかつたのでやめられなかつた。

さう、えうは「ながら族」といふアレなのである。

今回はかのこ編みといふこともあつて、メリヤス編みと裏メリヤス編みのくりかへしである。編み方としては至極単純な部類に入ると思ふ。各段の編み始めは必ずメリヤス編みになるやうにしてゐるので、段がかはつたからといつて編み間違へることはない。
ただ、段の途中で一休みした時などには注意が必要である。かのこ編みは単純な編み方でできあがるが、それだけに一目まちがへただけで目立つ編地でもある。

そんなわけで、TVを見ながら編む時などはコマーシャルの間に確認するやうにしてゐる。

カーディガンのやうに大きいものの場合もさうだが、くつ下などこものの場合は後から「さういへばこれを編んでゐる時にあの DVD を見てゐたなあ」とか、「あんな曲を聞いてゐたなあ」と思ふことがある。
カーディガンやセーターになると、どちらかといふと「あの頃、こんな事件があつたなあ」とか「あの時突然暑くなつて(あるいは寒くなつて)」などと思ふことが多いかもしれない。
今回の場合はまちがひなく「台風」であらうなあ。

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Friday, 22 October 2004

大人の出で立ち

竜王も名人も若き実力派(?)の挑戦者に負けてしまつた今週であるが。
しかし、お召し物といふ点に関しては完全に竜王と名人が勝つてゐたと思ふのはやつがれだけであらうか。

……わかつてゐる。対局で負けたのにそんなところで勝つても、とお怒りとお叱りのことばが四方八方から降つてくるのを承知で書いてゐる。

竜王も名人も大柄だからだらうか、白つぽい和服が異様に似合ふのである。
自身になにがうつるのか、熟知してゐるのではとさへ思へる。

それとはまつたく対極にあるのかもしれないが、最近いいなあと思つたのは「京都迷宮案内」に出てくる橋爪功である。
あの年でダッフルコートにバックパック。その出で立ちで京の町を走り回り、時にはスキップさへする。

いいなあ、やつがれもああなりたい。
あのくらゐの年になつてもダッフルコートにリュックサック(の方が好きかもしれない)で街中を全力疾走……はしたくないけどスキップくらゐはしてみたい。
もちろん誰も見てゐないところで、だけど。

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Thursday, 21 October 2004

実録! カーディガンのできるまで その二

昨日のエントリはあまりにも長すぎるので、少しまとめを。

カーディガン(でもセーターでもマフラでもいいのだが)を編みたくなる時、といふのはどういふ状態か。
といふわけで、まづは動機について書いてみた。
以下のとほりである。

動機その一 風邪をひいた->なにかあたたかいものがほしくなつた
動機その二 ローワン・イエーガーの店頭でかのこ編みを配したすてきなカーディガンを見かけた

かのこ編みとガーター編み
ちなみにかのこ編みは上の写真の橙色の線から上の部分。編み目が汚くておはづかしいが、参考までに。本来ならでつぱつた部分の大きさがそろつてゐて、斜めにきれいに並んでゐるんだけどね。
もひとつちなみに線から下の部分はガーター編み。

編み気がたかまつてきたら、今度はお道具を揃へることにならう。
お道具は次のとほりである。

Debbie Bliss Merino DK
毛糸  Debbie Bliss Merino DK キャラメル色
針 クロバー匠 輪針六号と四号
その他 巻尺 ものさし 段数カウンタ(今のところ。随時増える予定)

本来はここにパターン(編み図とか編み方とか)が入るのだらうが、今回はいきあたりばつたりといふ名のオリジナルなのでなし。一応参考パターンは以下の本に掲載されてゐる。
#が、編みはじめから現在までまつたく参照してゐない……。意味ないぢやん。

_Knitting WORKBOOK_ by Debbie Bliss
ROWAN MAGPIE ARAN のかのこ編みのカーディガン

それと、手持ちのカーディガンのうち「これがいい」といふのを元に寸法をとつてある。
このやり方については以下の書籍を参考にしてゐる。
「男のニット 手トリ足トリ」橋本治 著

参考 WebPage は以下の三つ。
たた&たた夫の編物入門
Debbie Bliss
Twisted German Cast On

今回の場合、通常の編みたくなる順とちがふ点がいくつかある。
まづは、パターンがないこと。
これはあくまでもやつがれの場合だが、ふつうはあみものの本を見てゐて「これが編みたい」といふのがあつて、そこからはじまることが多い。
だが今回はとにかくなにかカーディガンを編みたいといふのが先にあつた。

また、既に毛糸が手元にあつた。
普通の場合はカーディガンを編むほどの毛糸が手元にあることはないんぢやないか。いや、あみものをふつうになさる方にはあるのかもしれないが、多分さうでない方の場合は「編みたい」と思つてから毛糸を買ひに行くのだらう。

まとめと云ひながら長くなつてきてしまつたので今回はとりあへずここまで。

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Wednesday, 20 October 2004

実録! カーディガンのできるまで

といふわけで。
唐突にカーディガンを編むことにしたやつがれである。
いや、別に唐突ではなくて、前々から編みたいとは思つてゐたのだつた。
だが、編み始めては気に入らなくてほどいたりしてゐるうちにこものしか作らなくなつて今に至る。

ほんたうは写真を随時撮つていきたかつたのだが、生憎とデジタルカメラは壊れたままである。一度は撮れるが二度目は撮れない。二度目を撮らうとすると少し待たなければならなかつたりする。少し、といふのは三十分から一時間くらゐかねえ。

さういふわけで、ひとまづ写真はなし。
メリヤス編み等の編み方については既に「たた&たた夫の編物入門」といふこの上なくすばらしいサイトが存在するので、そちらをご参照くだされたく。

ところでカーディガンを編まうと思つた直接の原因は「風邪をひいたから」である。
風邪をひくとあたたかいものがほしくなりませんか?
なる。
といふ寸法だ。

また、先日 KNIT-OUTの帰りに立ち寄つたローワン・イェーガーで見かけたカーディガンがすてきだつた、といふのも理由のひとつであらう。
おそらくは綿の糸で編んだもので、身頃はふつうにメリヤス編みだが裾や襟がかのこ編みだつたのである。このかのこ編みのそろつた目がうつくしくてなあ……。

といふわけで、急遽ヲレもかのこ編みのカーディガンを編むぜつつ、といふことに相成つたわけである。

さて。
動機はこれでいいだらう。

次はパターンとお道具である。
パターンはこれまた以前から気に入つてゐた Debbie Bliss の _Knitting WORKBOOK_ に出てゐたかのこ編みのカーディガンにしやうと思つた。
が。
これねえ……使用糸が ROWAN の MAGPIE なんだよねえ。
そんな糸は手元にないし、同じやうな糸もまたない。
ROWAN の MAGPIE は……さうねえ、大雑把にいふと極太の糸、かねえ。140m / 100g くらゐ、と書いてもわからないしねえ。
とにかくやたらと毛糸があるくせに、かういふ時にぴつたりとくる糸がないといふのがなんとも情けない。
だから手持ちの糸が増えてしまふのだ、といふのはまた別の話。
今日までユニオンウールで安売りをしてゐるので注文してもいいのだが、かういふ時はすぐに編みたい。

そこで、決断。
ゲージだけとつて、パターンは自分で考へることにする。
できるのかね、そんなこと。
できるといふことにして先に進む。

一方、お道具である。
実はすでにカーディガンを編まうと思つて買つておいた糸がある。
たまたま立ち寄つたオカダヤで安売りされてゐた Debbie Bliss の Merino DK である。
カーディガンを編むつもりで買つてあるので量はおそらく十分。
ひつぱり出してきてスウォッチを編むことにする。
パターンや編み図が手元にないので、毛糸のラベルを頼りに針を選び編み目の数を割り出す。
ラベルによると針のサイズは 4mm。本邦でいふところの六号針くらゐであらう。場合によつては七号でもいいかもしれない。
丁度 _Teddy All-in-one_ のメイン部分を編み終はつたところであいてゐた六号針を手にとる。
編み目の数だが、ラベルには 10cm 四方で 22目の 30段とある。これはメリヤス編みの時のゲージであらう。
ガーター編みやかのこ編みは縦方向はメリヤス編みに比べて同じ段数を編んでも短い傾向がある。多分、横方向はそんなにかはらないだらう。

といふわけで、ひとまづ 36目作り目をしてスウォッチを編み始める。
この 36目といふのがどこからでてきたか、といふと、もうこれは「なんとなく」である。
元々は手のゆるかつたやつがれだが、かぎ針編みでレースを編み始めたころからものすごく手がきつくなつてしまつた。編んでも編んでもなかなかラベルや編み図どほりのゲージにならなくて困つた記憶がある。
今はわりと落ち着いてきてゐて、いい感じだ。それでもラベルにあるより少しきついかもしれない。
といふわけで、安全策をとつて少し多めに作り目をしてみたのである。

今回は特に参考にするパターンや編み図があるわけではないので、できたスウォッチから割り出したゲージが正となる。ゲージの編みなほしは必要ない。
気楽な気持ちでがんがん編み進む。
とはいふものの。
ローワン・イェーガーの店頭で見かけたのは裾や襟といつた部分にのみかのこ編みがほどこされたものだつた。ほかの大部分はメリヤス編みである。
その方がいいかなあ、とも思つたのだが、しかし、全部かのこ編みのカーディガンつていふのもあまり見ないので今回はとにかくかのこ編み。これでいくことに決定。

スウォッチは本来水に通してピン打ち整形してかはかしたものから取るか、はたまたやはりピン打ち整形してスチームアイロンをあてたものから取るかするべきなんだらうが……。この天気である。水に通してかはかすはまづ無理とみた。といふわけでスチームアイロン。たかだか 10cm 四方くらゐの編地のために。

取れたゲージは 22目 x 42段。やはりかのこ編みだと縦方向にはかなり編まないとダメだなあ。

それではパターンはどうするのか。
今回は今持つてゐる中で気に入つてゐるカーディガンのサイズにあはせる手法を使ふことにする。
確か橋本治の「男のニット 手トリ足トリ」でも最初のセーターはそんなやうにして編んでたやうな気がする。
話がそれるが、これから編物をしやうといふ人でもすでにがんがん編んでる人でも、この「男のニット 手トリ足トリ」は見かけたら入手しておいて損はない。編物しない人でも是非見てほしい。いい本なんだ、これが。橋本治自身が編んだといふ超絶編み込み模様のセーターを見るだけでも至福の気分である。でも一番いいのは「人に物を教へる」時にあるべき姿がそこにあること、かもしれない。

それはさておき。
パターンの採取である。
取り出したりますは通信販売で購入した黒いカーディガン。結構愛用してゐるので毛玉がすごかつたりするのがご愛嬌。さらに、オーヴァーサイズのものなので、Lなのに巨大である。
結果、後ろ身頃は 75cm ほど編まないといけないことが判明した。
75cm。都合一段につき 165目である。

………………

気がつくと、きちんと作り目をすませてゐるやつがれがゐた。

ちなみに作り目は Twisted German Cast On を採用する。
普通「指でかける作り目」は「Long Tail Cast On」と呼ばれる。それでも別によかつたのだが、気分で。
さらに、作り目とその後数段は四号針でガーター編みにすることにする。
かのこ編みはガーター編みと同じで別段編地がまるまることはない。
#メリヤス編みはまるまる。いやもーこれでもかつてえくらゐまるまります。

だから最初からかのこ編みでもよかつたのだが、ここはガーター編み。それもふつうにセーターなんぞを編む時に裾の部分のゴム編みを少し細い針で編む要領で編む。

都合八段ガーター編みをして、六号針に持ちかへていよいよかのこ編みの開始である。

ところで、こんな七面倒くさいことをせずに _Knitting WORKBOOK_ に出てゐた ROWAN MAGPIE のカーディガンに挑戦してもよかつたかな、とも思ふ。
糸がないなら作ればいい。つまり、Merino DK を二本取りにして編めばいいか、と。
だがものはかのこ編みである。かのこ編みといふことは、編地のうつくしさが命になる。編地のうつくしさは、編み手の技量はもちろんだが、なによりも糸のよさが不可欠なのだ。
特にやつがれのやうに技量のない編み手ならなほさらである。
Debbie Bliss の Merino DK はすばらしい糸である。ことこの糸に関しては不肖やつがれ、Debbie Bliss を完全に信じてゐるといつてもいいくらゐだ。
この糸で編めば、やつがれていどの腕前でもそれなりにそれなりなかのこ編みの編地を作ることができるのではないか。
そんな気がする。
だがその糸を二本取りにしたらどうだらう。
そこはちよつと自信がなかつた。

そんなわけで、一段の目数が増えるのも厭はず(いや、ほんとは厭つたけど)、一本取りでほそぼそと編み進むことにしたわけだ。


ところで編み方である。
両端にある一目は selvage stitch として、必ずメリヤス編みになるやうにした。
後々端をかがる時にその方がやりやすからうと考へてのことである。
実際はどうなるかわからないが、今回はひとまづこれで行くつもり。

さーて、あとはまづひたすら編むだけなのだが……。
といふわけで、次回はまちつと進んでからかなあ。
おそらくは二ヵ月後くらゐ(^_^;)。

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Tuesday, 19 October 2004

編み込み模様

今年の目標は編み込み模様を覚える、であつた。
さて十月も後半に入り、目標の達成具合はどうかといふと……
むむむむむう。

とりあへず、新年早々 Canada を編んだ。_Knitting on the Road_ の一番最初に載つてゐるくつ下である。
Canada はいはゆる cuff の部分が編み込み模様になつてゐる。おそらく編み込み模様のある作品としてははじめて仕上げたものだ。

出来の方はどうか、といふと……とりあへず片方が仕上がつたところはこんな感じである。
Canada in Progress

どこからどうみても cuff の部分が細いのがおわかりいただけるだらうか。
もう片方は少しだけましだが、やはり同じやうな感じである。

このままではいかんといふのでミトンなど編み始めてみたわけだが……。
ほどかうと思つてゐる。

それにしてもどうしてこんなに編みこみ模様が苦手だらう。もうせんさうなのだ。
特にくつ下やミトンになると、針と針が切り替はる部分がどうしても妙なことになつてしまふ。
元々が不器用なためだらうとは思ふのだが、それにしてもこの出来である。

しかし今やつがれはアメリカ式の編み方を覚えた。
これが突破口になるかもしれない。
なんだかそんな気がしてゐる。

だが今年も残り二ヶ月ちよつと。
はたしてうまくいくのだらうか。

それは次回の講釈で。

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Monday, 18 October 2004

マフラーあみあみ

せつかく習つたばかりなので。
早速アメリカ方式で何か編まうと思ひつく。
しかし、なんといつてもまだ表目の編み方しか習つてゐない。
つまり、アメリカ方式で裏目が編めないといふことだ。

……いや、えうは針を刺す方向と糸のかけ方だけの問題だらうけどね。
しかし、まづは表目だらう。

今まで編んだことがあるもので、表目しかないもの。できればこもの。
といふわけで、性懲りもなく Multidirectional Diagonal Scarf を編むことにした。
この前の秋冬で三本も編んだのにねえ。
進歩のないことはなはだしいやつがれである。

しかも毛糸もダイヤミュゼだし。色は MSE40。使用針は八号。

だが、練習だからいいのである。
練習で冬あたたかくなるものができればそれで。

ところで今朝はたうたうマフラをして出かけてしまつた。
今年編んだばかりのメビウス・マフラーをしていつた。
やはりカウルタイプはいいね。頭からかぶつたりぬいだりできて簡単で。
ドミノ編みのモヘアのマフラーを編んでゐる最中だつたりもするのだが、これはカウルタイプにするとしやう。

ああ、かういふのを考へつつあみあみ編む幸せよ。

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Sunday, 17 October 2004

KNIT-OUT!!

行つてきました、KNIT-OUT
続くといいなあ。

六本木ヒルズアリーナにはトークショーやファッションショー用の舞台が設置され、そのまはりに観客用の椅子が三列ほど並べられてゐた。そしてそれを取り囲むやうに丸いテーブルと椅子が用意されてゐた。
参加者は KNIT-OUT のロゴが入つた紙袋を手渡されてテーブルに着く。そしてスタッフに編み方を教へてもらふのである。
紙袋の中には毛糸だまが二玉と緑色の編み棒、それとマフラの編み方の書いてある説明書とクロバーのパンフレット。
これが無料で配布された。
行くまでは、当然代金を払ふのだと思つてゐた。
それがただである。
驚いた。
しかも編み棒には「CLOVER KNIT-OUT」とロゴまで入つてゐる。

そこまで追ひつめられてゐるのか。

若干暗い気持ちになりながらも、初心者といつはつて編み方を教はることにする。
教へてくれたのは、服飾を学んでゐるといふお嬢さん。あみものが専門なのだといふ。なので棒針編み、かぎ針編みはもちろん、アフガン編みや機械編みも一通りこなすといふ。
今回は、アメリカ式の編み方を習つた。
棒針編みの編み方には大きくわけると二通りある。左手に糸をかけるフランス式(英語では "Continental style" といふやうだ)、右手に糸をかけるアメリカ式である。本邦のニッタは主にフランス式で編むやうである。アメリカ式を見るのはまれだ。
当然のやうにやつがれも普段はフランス式に左手に糸をかけて編む。すなはちアメリカ式ははじめてで、さういふ意味では初心者といふのもあながち嘘ではないのだつた。
最初はぎこちなかつた編み方も、以前フェアアイルをびつくりするやうな速度で編む老婦人をTVで見たことがあるせゐか、わりとすぐにそれなりに編めるやうになつた。
……元々編むのがひどく遅いやつがれだから、といふ話もある。

しばらくすると、赤ちやんをつれた若いご夫婦があらはれ、奥さんの方が電話してやがて二人のお友達といふ若いお嬢さんがやつてきた。三人ともあみものはほとんどはじめてらしかつたが、それなりに楽しく編んでゐた。特に旦那さんは几帳面な性格らしく編み目がきつくなりすぎてゐるきらいはあつたが、相当はまつてゐた。

当日は、十二時の開場少し前に六本木ヒルズアリーナに到着した。
寒かつたので二時半より少し前に退散したが、もつとゐたかつたな。
しかし、本来は三時半から行なふといふファッションショーのリハーサルも見られたし(これもどうかとは思ふのだが、楽しかつたからま、いいか)、まあいいかなといつたところか。

この後ここまで来たのだから、と、恵比寿三越のローワン・イェーガーに寄ると、KNIT-OUT の話題でもりあがつた。ここはいつ行つても編み方を教へる店員さんとお客さん方が楽しくあみものをしてゐていい雰囲気である。特にやつがれの持つてゐた編み棒が大人気であつた。かわいい、といふのである。

ちよこつとちがふ話をすると、実はやつがれ、自分で編んだ KABAN を持参してゐた。ROWAN MAGAZINE のこの春夏号に出てゐたあの KABAN である。雑誌では SummerTweed を使ってゐたが、やつがれは Denim で編んだ。ローワン・イェーガー・ジャパンの Web Page にやはり Denim で編んだ KABAN が出てゐて、たいさうよかつたからである。これがまた店員さんにちよこつとウケて嬉しかつたやつがれであつた。

そんなわけでこれが配られた紙袋ともらつた糸で編んだマフラである。糸は SKI Very Soft Polka で色は 302。編み針ももらつたものである。太さは 7mm といつたところか。
ところで、この糸、もこもこしてやわらかいのだが、昨日寒くて手をあたためやうとしたところ少しもあたたかくならなかつた。ナイロン 100% だからなあ。毛 100% ならまちつとあたたかくなつただらうなあ。
とはいふものの、この手触りは捨て難いのだが。

Scarf and KNI-OUT needles and bag

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ビーズとあみもの

Bethany Barry の _Bead Crochet_ を買つた。早速 Beaded Crochet Rope を編み始める。
以前から、かぎ針編みでつくるビーズロープに興味があつた。
はじめて見たのは Lily Chin の _Knit and Crochet with Beads_ でだつたと思ふ。少なくとも本邦ではあまり見かけないものなんぢやないか。
Lily Chin の本の中では三目に一つビーズを入れるくらゐでビーズとビーズの間隔がかなり開いてゐるものだつたが、その後どこに糸があるのかわからないやうなビーズでぎちぎちのロープを見かけるやうになつた。

見れば編み方はだいたいわかるが、今までやつたことはなかつた。理由は特にない。やつてみたいとは思つたが、やるまでに至らなかつただけだ。よくあることである。

そんなわけで、今回はじめて挑戦してみたといふ寸法である。
Beaded Crochet Rope in Progresss
使用糸は DMC Cotton Perle 8 で色は3685。針は No.4。心棒につかつてゐるのはかぎ針の 6/0。
この心棒が肝である。
もしこの本に出会はなかつたら、心棒には気づかなかつたらうなあ。
おそらく心棒がないと、ロープがどんどん細くなつていつて編みづらくなるだらうと思はれる。
ほんたうは五本棒針なんかが心棒に向くのではないかと思ふが、我が家には竹の針しかない。竹では編んでゐる最中に傷がついてしまふだらう。
そんなわけで、かぎ針編みで代用した。かぎ針は先端に行くとだんだん細くなるので、少しきつく編みすぎた時など、編み目を少し下にずらすと編みやすくなつてこれはこれで正解だつたかもしれない。

Beaded Crochet Rope
そんなわけで、これができあがつたロープである。
糸の色が気に入つてゐるのでビーズは細編み一目に一つにとどめた。
ビーズはおそらく広島ビーズだと思はれる。店で見た時には何も書いてゐなかつたので推測にすぎないが。
このビーズがまたすばらしくて、元々は青系なのだが、光あたり具合によつて黄色く輝いたり、緑がかつたり紫がかつたりする。一つ一つ同じ色のはずなのだが、隣り合つたビーズ同士がちがふ色に見えたりする。
同じやうなビーズを貴和で見かけて思はずまとめ買ひしてしまつた。

うーん、やつぱりいいなあ。ビーズとかぎ針編みはよく合ふのだつた。

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Saturday, 16 October 2004

奇妙な果実

この歌はできるだけ聞かないやうにしてゐる。

「かなしい」とか「くるしい」とか、そんな歌詞がでてくるわけでもない。
歌ひ手は叫ぶこともなく、感情的になることもない。

ただ淡々と目の前の情景を伝へてゐるだけといふやうに聞こえる。

それがたまらない。

今日、たまたまつけたラジオからこの歌が流れてきた時に、思はず立ちすくんでしまつた。
いつもだつたらすぐ消すのに、気がついたら最後まで聞いてゐた。

この気持ちをどう表現すればいいのだらう。

仕方なく、かうして「淡々と」あつたことをつづるだけのやつがれであつた。

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Friday, 15 October 2004

ぢやんぢやんヂャンティ

ここのところ、ほんたうにヂャンティ織にはまつてしまつてゐる。
この忙しいといふのに家に帰つてきてから毎日どんなに少なくても二枚は織つてしまふやうな勢ひである。

本来、やつがれは縫ひ針状の針を使ふ手芸は好かない。苦手なのである。
パッチワークやキルティングなんで論外だし、刺繍もダメだ。繕ひものなんてひどいものである。
唯一、ジェニーさんやおリカの服は縫ふので、なぜかスナップつけだけは手馴れてゐたりするが、それとて「手馴れてゐる」ていどである。決して「すばやくできる」とか「うつくしい仕上がり」とかにはならない。

ヂャンティ織は縫ひ針のお化けみたやうな針で糸をくぐらせて織る。
そこだけ取り出して考へると、絶対やつがれ向きではないのだが、なぜか家に帰つてきて気がつくと織つてゐる。

少し考へてみてわかつた。
針の形状がスウェーデン刺繍針に似てゐるのである。

スウェーデン刺繍は、縫ひ針系が苦手なやつがれが唯一はまつた刺繍である。
なぜなら、縫ひ目が不ぞろひになることを心配しなくていいからだ。
スウェーデン刺繍では専用の刺繍布の目を拾ひながら縫ふ。縫ひ目は自然と布に従ふことになり、糸の引き具合だけを気にすればいいやうになつてゐる。
クロスステッチも同様のはずなのだが、どうもクロスステッチは好きになれなかつた。バッテンの上と下とで糸の引き具合がちがつたりして泣けたからかもしれない。

ヂャンティ織も、基本的にはヂャンティ針と呼ばれる巨大な針で縦糸をすくつたり縦糸にくぐらせたりして織つてゆく。ここでも糸の引き具合だけ気をつければおそらくほぼ問題ないんではなからうか。

ちなみにやつがれ、どうも縦糸の張り方がきついやうなのだが、しかし、仕上がりはその方がぴんとしてきれいな気がする。織機からはづせば毛糸の弾力でふはつとした感じが出るしな。

ひとまづはダイヤボヤージュでどれくらゐ織れるか実験実験。

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Thursday, 14 October 2004

日本語版 PalmOS 機が待たれる

ローマ字入力で思ひ出したが、キーボード入力にこだはるのは多くの場合、ローマ字入力をする人なのではないかといふ気がちよこつとする。
Blackberry なんかが本邦で使へるやうになつたら絶対買ふのに、といふ人はローマ字入力をするんぢやないかなあ。
#とはいふものの、かな入力者のやつがれもおそらく買ひます(^_^;)。

なぜ本邦でこれだけ携帯電話による電子メイルのやりとりが普及したのか、といふと、これはすでにたれかが云つてゐるかもしれないが、結局日本人には QWERT キーボードでの文字入力は敷居が高いからだ。キーボード入力に慣れた人にはどんなに打ちづらく感じても、あの携帯電話のボタンによる入力やいはゆるポケットベル式の入力の方がほとんどの人には親しみやすいのだ。絶対さうにちがひない。

ちなみに、かな入力のできない OS (つて云つていいのかね) は日本語化されたとは云へないとやつがれは思つてゐる。
といふわけで、PalmOS 機の日本語版は未だ発売されてゐないのである。

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Wednesday, 13 October 2004

初代カラクリ

デラデラメモ《NEO》 の「マイ ベスト Palm」に便乗してやつがれの選ぶ上位三機種を書いてみんとて書くナリ。


1. Treo 90
現在に至るまでほぼメイン Palm機。最初からストラップをつけられるようになつているところがいい。キーボード入力でできることが半端で使ひづらく感じたこともあつたが、Palm 機で長文入力を初めて考へたのがこの Treo 90 である。サイズもいいし、軽さもいい。惜しむらくはキーがかたすぎることだらう。
2. Tungsten C
現在 Treo 90 の後がまを狙ひつつある Palm機。デカくて重いけど、日本語入力時のストレスが低い。Treo 90 に比べて、だけど。多分今後は通信部分も使つていくと思はれる。
ちなみに、昨日あたりから blog の元ネタはほとんど Tungsten C で打つてゐる。もちろんこのかな遣ひで。ローマ字入力といふこともあつてかなり大変ではあるけれども、今までより格段に楽ちん。いいぞいいぞ。
3. CLIE PEG-S500C/D
多分これをあげるのはやつがれくらゐなのではあるまいか。Palm 史上これほど酷評を受けたものはないんぢやないか。でもそれだけ期待が高かつたんだらうな。
初代カラクリを使い続けてゐられたのは、PowerJog をはじめとする素晴らしい Palmware のおかげである。
また、予約したときについてきたケースが持ち運びに丁度よかつた。首からさげられるやうにストラップがついてゐて、それを手首に巻き付け、通勤電車の中でガンガン使ふことができた。それに片手でつかんだ時の幅がやつがれの手にしつくりしてゐた。
さらに PSCruiser で落としてきた Web Page を見るといふのがやつがれにはぴつたりだつた。Piloweb だと見たいリンク先があるとコピーするなりメモするなりして別途おさへておかねばならなかつたが、PSCruiser だとアンカのはられてゐる部分をジョグダイアルでクリックすれば次の巡回の時に自動的に取つてきてくれるのである。
PSCruiser で落としてきた Web Page をジョグダイアルで軽快に閲覧する
やつがれに、「それはゲームですか?」とたづねる人もあつたほどである。
三位に入れてしまふ裏には、同時に発売されたグレースケール機の評判が高いだけに不憫だつたといふこともあるとは思ふ。
一位でない理由は、使へなくなつてしまつたからだ。Palm III は電池を入れればまだ動くのに……。ぶつぶつ。

Palm V が入つてゐないのは、片手でつかんだ時にやつがれの手には幅が広すぎると感じられたためである。あの薄さとあいまつて正直持つのは怖い気がした。やうすはよかつたんだけどねぇ。

そんなわけで、選ぶ基準はどうやら
1. ストラップ取り付けの容易さ
2. 握つた時の横幅の感じ
であるらしい。次点がキーボード、かなあ。

ちなみに、自慢たらしく何度も書いてゐるが、Graffiti についてはPalm III を買ひに行つた時、イケショップの店頭に貼られてゐたポスタを見ただけでほとんど書けたので、そんなに苦だとは思つてゐない。
所詮ローマ字入力なのは Graffiti でもキーボードでも変はらないしな。

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Tuesday, 12 October 2004

Palm とあみもの

Tungsten C にあみもののパターンを入れて持ち歩いてみる。
これは以前からやっていることだ。英米ではあみものの本に編み図が載っていることは稀で、大抵は「メリヤス編み三目、減らし目、裏メリヤス編み四目」などとすべて文章で記してある。
これは本邦の編み図に慣れた身には大変とつつきづらく、また理解し難いものがある。
だが、テキストベースなので、容易に Doc 文書として Palm 機に取り込めるといふ利点もある。
タティングレースについても同様だ。

さういへば、Palm III を使ひはじめたばかりのころ、Celtic Bookmark のパターンを取り込むのに四苦八苦した記憶がある。これはタティングレースのパターンだ。
タティングレースといふのはレース作りだけあつてかなり手間のかかる手芸である。だが、栞の場合は小さいこともあつて、通常はパターンも短くてすむ場合が多い。
だが Celtic Bookmark はちがつた。
なんといつても foundation となる部分のほかに四段もあるのだ。それも前の段と次の段が交差したりなんだりで小ものであるにも関はらずかなり複雑でとても結び心(タティングレースは糸を結んでレースを作る技法である)をそそるのである。

ところが。
Palm 初心者だつたやつがれには、大量(いや、それほどでもないかもしれないけど)のテキストを Notepad に取り込めるのかどうか甚だ自信がなかつた。
当時、まだ Doc 文書の存在を知らなかつたやつがれは、結局各段ごとにメモを分割した。
このパターンは、Palm III、初代カラクリ、Treo 90、Tungsten C と代々の Palm 機に引き継がれてゐる。

ところで、あの膨大な情報を紹介してくだすつてゐる Muchy's Palmware Review!にも、あみものに関する Palmware は検索でひつかかつてこない。「あみもの」「編物」「編み物」「編みもの」「ニット」などで検索をかけてきたが、0件と云はれてましつた。
だが、まつたくないわけでもないらしい。
たとへば海の向かうにはあみもの向け Palmware があるといふ。
まだ試験中のものでは、The Keyboard Biologist Knits の KnitTrack がおもしろさうだ。これは編み針のデータベースらしい。それくらゐJFileデータで作れるのでは、といふ向きもあるかもしれないが、まあものはためし、ちよいと見ていただきたい。

しかし本邦に Palm が好きであみもの狂ひなんてな人間が何人ゐるか、といふところかのう。
ちなみに手持ちの携帯機器には大抵手作りの袋に入れてゐるが、いづれも編んだものである。
普通、My Palm のケースを手作りするといつたら革を使つたりするよな。
やつがれみたやうにビーズを編みこんだかぎ針編みのポシェットなんか使つてゐる人はゐないのだらう。

まあ編んだ袋ぢやあまり衝撃に耐へさうもないし、仕方ないか(/_;)。

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Monday, 11 October 2004

ヂャヂャヂャヂャンティ

すつかりはまつてしまつた。
ヂャンティ織りに。

Hand Loom and hound's teeth check half way througn and a Chirs-Motif with GameBoy Advance SP
といふわけでこの写真に写つてゐるのがヂャンティ織器である。これが大きいサイズの織器で、ほかにこれより小さいサイズの織器と丸いモチーフを作る織器が入つてゐる。ちなみに小さいサイズの織器を使ふと右側のモチーフくらゐの大きさのものが作れる。このモチーフは「クリス織り」といふ。サイズ比較のためにゲームボーイアドバンス SP をおいてみた。
大きい織器では丁度千鳥格子を織つてゐるところ。
ヂャンティ織器では大きくわけて、平織り・クリス織り・クリスラー織り・クリスフラワー織り・細織りの五種類の織り方ができることになつてゐて、千鳥格子は細織りの一種になる。
細織りはその名の通り作業も細かくてモチーフ一枚織るのに相当時間がかかる。特に縦糸のかけ方がきつかつたりすると、あとちよつとで仕上がるといふのに異様に時間がかかることになる。
しかし、できあがつたモチーフはそれなりにうつくしいので苦労する甲斐はあるかと思ふ。

Motifs I made using Hand Loom
そんなわけで、仕上がつた千鳥格子とチェック柄。チェック柄も細織りの一種である。さらに平織りのモチーフが二枚。千鳥格子とチェック柄には縁に細編みをほどこしてある。
先日、ヂャンティ織器についてきた織り方説明はわかりづらい、と書いたが、それはやつがれの勘違ひが原因だつた。一番かんたんと思はれる平織りはやはりかんたんで速く織れるのだつた。
今日一日ですでに十枚以上織つてるし。しかも大きい方の織器でだ。

以前から、この温暖化の世の中、あみものなんぞしてゐていいのだらうかと思ふことがあつた。
元々毛 100% の糸が好きだが、しかし、やつがれの住まふあたりでは毛 100% の毛糸で編んだセータなんぞ真冬でも暑く感じることがある。

しかし、ヂャンティ織ならどうだらう。
一枚一枚のモチーフは実に軽く薄く仕上がる。
これなら案外いいかも。
ひとまづはダイヤボヤージュでマフラでも作らうかなあ。結局二本の輪針でくつ下を編むのはあきらめた。やつがれにはこの方法は向かん。
といふわけで、写真の平織りモチーフはダイヤボヤージュで織つたものである。

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逃げるが勝ち?

ところで昨日、はじめて人と碁を打つてあらためて気がついたことがある。

戦ひを回避しがちだ、といふことだ。

かつて、「百年戦争」といふボードゲームでよく遊んだ。
イギリスの地図の上に碁盤目状に線が引かれてゐるこのゲームでは、プレイヤはヨーク家またはランカシャー家あるいはその他の有力な貴族になつて、サイコロの目の数だけ駒を進め、各地の貴族を仲間にして行く。最終的には他家連合軍(みたやうになるんだよ)を倒せば勝ち。途中カードを引いたりして、突然疫病が流行つたりしてさあ大変、といつたこともあつた。戦ひでは見方にした貴族が多ければ多いほど有利であつた。
そんなわけで、ほかのプレイヤより多くの貴族を見方にすると、相手をつぶしにかかる。相手のゐるコマの隣に自分の駒を進めると戦争がはじまる。
かういふ風に強いプレイヤに狙はれた時に、逃げ道を見つけるのに長けてゐたわけだ。
そんなわけで、そのうち他人はやつがれとこのゲームをしなくなつた。
戦はないからである。
そんなこと云はれたつて、自分が相手より圧倒的に劣つてゐるのに正面衝突する阿呆があるか。

しかし、そんなことを云つてゐてはゲームは楽しくないわけで、結局遊ばなくなつてしまつた。

今、あの時の悪夢がまたよみがへる。

昨日の大竹英雄名誉碁聖の話によると、戦ひながら相手の石を利用して陣地を作るのが一番効率がよいといふ。
戦ひを避けてゐてはいかんといふことだ。
そんなこと云はれてもなあ……。

その割に短気ですぐ人と戦ひたくなる性格はなんとかしたいと思つてゐる。
……でも今となつてはかういふ性格とうまくつきあつていくしかないのかも。

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Sunday, 10 October 2004

参加記録 2004湘南ひらつか囲碁まつり 500面打ち大会

人と打たないとわからないことつてある。
ネット将棋やネット碁がさかんになつて、アマチュアの実力があがつてきたといふ今日この頃、やはり他人と相対して指したり打つたりしないと感じられないことがおそらく存在する。

そんなわけで。
森内俊之竜王名人の誕生日(確か)だといふのに。
平塚で五百面打ちを見てきたやつがれである。

#……関係ないが、なぜかいはゆる「羽生世代」と呼ばれる棋士とそれから同い年
#くらゐの棋士にはこの時期誕生日を迎へる人が多い。これも偶然といふアレか。

もとい。

この天気である。行くのやめてこのまま部屋で本因坊の早碁でも見てやうかなあ、と正直思つた。
だが、この機会を逃したら、来年以降はもう行くことはないだらうと思つた。
それに折角そばまで来てるんだしな。

といふわけで。
のんびり、平塚にむかつた。

平塚駅の東口に向かひ、北口側に出る。左側の道を北にむかつてまつつぐ歩き、行き止まりを左にまがるとそこが紅谷パールロード商店街である。
この通りにまん中を開けるやうにして向かひあはせにおかれた数多の長机。並んだ椅子は二百五十余。椅子の前にはいづれも碁盤と一対の碁笥がおかれてゐる。
まつこと壮観のこれが五百面打ちである。

平塚は木谷實道場のあつたところ。木谷實といへば呉清源とともに昭和の初期に新布石を編み出したことで有名である。多分。当時まで碁盤の星の部分に初手から打つことはなかつたといふのだが、「星に打つてみたらどうだらう」といふので二人で研究し新布石として発表したといふのだつたと思ふ。このあたり、以前TVで紹介されてゐたのを見ただけなので記憶違ひといふこともあるかもしれない。御寛恕を願ふ。

また、弟子が多いことでも知られてゐる。しかも大活躍した棋士が多い。多分ここに名前を書いたら囲碁にさほど興味のない人でも「この人、知つてる。この人も」と思ふにちがひない。敢えて書かないけど。
したがつてこの大盛況と相成るわけだ。
「この大盛況」五百面打ちの半分


さて。
五百面打ちの観戦もそこそこに、やつがれは万波佳奈女流棋聖の囲碁入門教室に飛び入りで参加した。
本来は事前に参加申込をするのださうである。
だが天気は麻耶雄嵩の本……でなくてあいにくの雨で、飛び入り参加を募つてゐたので図々しくも入れてもらつた次第だ。
「入門教室」とは名ばかりで、実際には五百面打ちの抽選にはづれたとおぼしき兵ぞろひであつた。まつたく碁を打つたことがないのはやつがれも含め、全体の五分の一あるいは六分の一といつたところだらうか。

そんなわけで、如何にも碁歴の長さうな老紳士がやつがれと打つてくれた。
すまねー(>_<)。
そんな気分でいつぱいだつた。

しかし、人間、だれにも「はじめて」があるものである。
九路盤で都合二局ほど打つた。
当然やつがれはダメダメだつた。
二局目だつてほんとは序盤早々「ありません」状態だつたのを無理やり続けた。
申し訳ない。

だが。

打つてゐる時は緊張してどうにかなりさうだつたが、終はつた後はやつぱり楽しかつたのだつた。
来年は是非五百面打ちの抽選に申し込めるやうになりたい。
そんな無謀を考へたりもした。

ちなみにこの入門教室、やつがれの左隣は小学校二年生のお嬢ちやんで、同い年くらゐの男の子をばつたばたと斬り捨ててゐた。かつこいー。「木谷門下に入らないか?」なんて冗談めかして云はれてゐたが、普段は恥づかしがり屋さんだつたらしくなかなか応対できないさまもまた愛らしかつた。

また右斜め前は八王子から来たといふ碁歴四ヶ月の中学生のお坊ちやんで、やつがれの右隣の御婦人にあれこれ教へながら打つてゐた。つてーかさうしないとつづかなかつたもやう。

万波女流棋聖は小学生三人プラスプロ棋士の四人を相手に九路盤で打つてゐたが、最後は持碁。これがうはさに聞くプロの技か。むう。

この後はただの「みーはー語り」が主なので、さういふのを読んでも怒らないといふ方だけ御覧くださいますやうm(_ _)m。

五百面打ちは丁度おばさま方の多いあたりで観戦してゐたのだが、みなさん揃つて井目。けれども目の前に一人、さらに置石をなさる御婦人。生まれてはじめて見る「井目風鈴」であつた。

五百面打ちの先頭は子供が占めてゐた。
……実はやつがれ、子供をもちあげるさまを見ると、「こいつら独裁者か」と思つてしまふことがある。
独裁者と呼ばれた人々は、大抵子供を抱き上げたり子供となかよく話してたりする写真をばらまいてるものだからだ。
だが、まあ世の中の政治家はみなさうだし、世の有名人もさうである。
仕方のないことなのだらう。
さうして子供を大事にしても、参加者のほとんどは碁歴ウン十年とおぼしき男性陣だし。

中島美絵子初段つて好みかも。ちよつと変はつた感じのスカートをはいてゐて(両脇が長くてほかの部分は短い)よく似合つてゐた。

梅沢由香里五段、TVで見るより断然かわいい。つてどんなにかわいくなつてしまふのか、想像できないでせう。すごいです。

武宮陽光四段、TVで見るよりふつくらして見えたが……。大きなお世話か。

四天王の一・羽根直樹棋聖・天元。あたりを払ふ威風。おそらく和服の方が似合ふと思ひます。これまた大きなお世話か。

大竹英雄名誉碁聖。「相手の力を借りた方が陣地を作りやすい」。心に記しておきます。

石田芳夫九段。風の噂に聞いてはゐたが、すばらしい解説ぶり。思はず聞き入る。

それにしても。
来年五百面打ちの抽選に申し込むとして(つてヲイ)、いつたいこれからどうすればいいのか。
我が家には碁盤すらないのである。
囲碁教室にでも通ふかのう。
でもやつがれ、将棋を覚えたいんですけど……。

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気になるあみものイヴェント

10/16(土)~ 10/17(日)にかけて、東京は六本木ヒルズで Knit-Outなるイヴェントが催されるとのこと。
主催は手芸用品で有名なクロバー
#ちなみに「クローバー」ではなく「クロバー」である。
#「キャノン」ではなく「キヤノン」であるのと同じやうなものだらうか。

リンク先をたどるとわかるが、Knit-Out とはめりけんではじまつた手あみの野外イヴェントとのこと。
当日はミニマフラーの編み方を教はることができたり、トークショーやファッションショーの類もあるといふ。また、手編み関連の書籍販売もあるらしい。

行きたい。
行きたいぞー。

今更ミニマフラの編み方でもないやうな気もするが、しかし、さういふ問題ではない。
枯れ木も山のにぎはいといふではないか。
少しでも多くの人が集まれば、二度目三度目の Knit-Out が開催されるかもしれない。
そんな夢みたやうなことを考へては、「……そんなことないつて」と一人突つ込むやつがれである。
だが絶対ないとたれに断言できやう。

なぜこんなにあみものが好きなのか、我ながら不思議である。
それに好きなわりに仕上げたことのある作品が少なすぎる。
さう打つてゐる今も Teddy All-in-one を編んでゐる最中だつたりするんだがな。

わづかにわかつてゐることといへば、好きな理由のひとつとしてあみものはほかの手芸に比べて必要なものが少なくしかも小さいといふのがあるといふことだ。
基本的には毛糸だまと編み針さへあればなんとかなる。まあはさみはほしいところかもしれないし、とじ針はあつた方が仕上げがきれいだ。ゲージを取るにはものさしも必要だらう。
でもはさみやものさしなんてのは別段あみものをしなくても使ふものだ。
かういふ、大袈裟なところがないのがいいんだよなあ。

なのにあみものは「斜陽の手芸」と呼ばれて久しい。
なぜだなぜなんだ。
広瀬光治ぢやないけれど、「北の宿から」がいけないのか?
あみものつて……結構思ひきりとか割り切りとかが必要な気がするがなあ。
あんなほかに好いた人のゐる(んだらう、多分)相手に時間のかかるセーターなんか編むもんか。時間と毛糸がもつたいない。あれは絶対あみものをしない人間の発想にちがひない。
あみものつて、もつと楽しいものである。少なくともやつがれにとつてはさうだ。

それにしても、六本木か。遠いなあ。

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Saturday, 09 October 2004

織物の原点に返る

ヂャンティ織器がやつてきた。
ものは、クロバーの花あみルームが大きくなつてピンの間隔が狭くなつた感じ。
ちよつと今日は写真を撮るやうな天候でもなかつたので、そのうち。

ヂャンティ織といへば、「君の名は」で真知子が巻いてゐたスカーフ(つていふのかね)がヂャンティ織だつたりするので有名である。
もちろんここでいふ真知子さんは「巴里のすてきなおばさま」岸恵子である。鈴木京香がどうだつたのかは知るよしもない。

ひとまづ、手元に以前友人の子のためにあみぐるみを編んだ時のあまり糸があつた。Jaeger の MatchMaker DK だつたりする。
ちよつと贅沢かなあ、と思ひつつ、早速織器についてきた説明書を見ながら織りはじめてみたところ。

……説明書、わかりづらい(/_;)。

まづは一番最初に載つてゐて一番かんたんさうな平織りをためしてみた。糸をかけて織りはじめるところまではいい。二度目の織りといふのがどうなるのかさつぱりわからないのである。
悩んだ。かなり悩んだ。幾度か織つてみては糸を戻して、を何度かくり返した。
実は次に載つてゐるクリス織の方がよつぽど説明がわかりやすかつたりする。

あーあ。

そんなわけで、都合五枚ほど 6cm 四方くらゐのモチーフを作つてみた。
は、はまるぢやあねえか。

Jaeger の MatchMaker DK は合太と並太の中間くらゐの太さの糸、といふことになつてゐる。この糸でヂャンティ織器で平織りをすると、若干すかすかした感じがする。だが、完成したモチーフを織器からはづすと、それなりに毛糸が縮んでいい感じになる。

ちなみにヂャンティ織器の箱には「織物の原理がワカル」と書いてある。
なぜ「ワカル」とカタカナ表記なのか、謎が多い。
もひとつちなみに「ヂャンティ」は仏蘭西語の「やさしい」といふ意味の単語からきてゐると風の噂に聞いた。

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Friday, 08 October 2004

今更ですが Tungsten C 三度

昨日は思はず書いてしまつたが。

しかし、やつがれが悪いのである。
これまで Palm ユーザといふのは、特に舶来ものを使ふやうなユーザは、自分でなんとかしてきた人々なのである。
自分でなんとかできなくても人にきいてあれこれやるのが正しい姿だ。

それをしもしないで文句だけ云ふのだつたら Palm 機を使ふのなぞやめてしまへっっ。

といふわけで。

文句を云はずにそのまま PalmDesktop を使ふことにした。
早速、J-OS を導入する。
実はやつがれ、J-OS の贔屓である。
……てなことは以前から再三書いてゐるので今更なのだが、なんとなく J-OS が好きだ。
CLIE なども使つてゐるので、当然日本語化された PalmOS を使つたことはある。
だが、その時はまつたく感じなかつた心地よさが J-OS で日本語化した Palm 機にはある。
なぜだらう。
自分で日本語化したといふ満足感だらうか。
でも、やつたことつて PalmDesktop でインストールの準備して HotSync しただけである。
その後 Palm 機側でちよこちよこつと何度かタップして、それで終了。
Ta-dah! つてなもんなのだ。

いふなれば、Windows 機を使つてゐてもなーんにも感じないけど、MacOS 機を使ふ時に感じる心地よさに似てゐる、といつたところか。
#……つてまたわかりづらい表現を。
#とはいふものの、だからこそ MacOS 機を捨てられないわけで。

ところで、HotSync してみたらこはいかに。
一覧表示部分では化ける日本語も、詳細表示部分ではちやんと読めるではないか。
コピーもできる。
これなら問題ない。

といふわけで、早速 PalmDesktop の日本語化をあきらめるやつがれなのであつた。とほほ。

ひとまづは MemoPad に日中打ち込んだものを PC に取り込んでメール打つなり Web に書くなりしたいだけなので、やつがれにはこれで十分だ。

そんなわけで、今まで使つてきた Palmware の最新版なんぞを探し出して導入したりした。
とりあへず Pook と青空文庫から何冊か、それと Address で日本語が今一つきれいに表示されないやうなので、Addrex、あとは KsDatebook。まづはそんなところ。
この状態でしばらく使つてみやうと思ふ。

楽しいのう。

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Thursday, 07 October 2004

今更ですが TungstenC 再び

といふわけで、今更ながらに Tungsten|C を入手した。
モバイルプラザで 1GB SD カードとのスペシャルセットがまだ残つてゐたからである。
このセットが残つてゐなかつたらおそらく買つてゐなかつただらう。

ちなみにモバイルプラザに行けたのは、アオドクロこと「髑髏城の七人」を見るために上京したからである。
が……アオドクロについてはまたの機会に。

家に帰つて早速箱を開ける。
……デカい。
しかも重たい。

愛機Treo 90 を購入した時は小ささはもちろん、手に取つた時の軽さに驚いたものだ。
手の小さいやつがれでもきちんと握ることができる。
対する Tungsten|C である。
むむむう。デカい。握るとますますデカいと感じる。

しかし、大きさはこの際どうでもいい。
問題は PalmDesktop の日本語化である。

あちこちのサイトを見てまはつたが、どうやら最新の PalmDesktop の日本語化と Windows 2000 との相性があまりよくないやうなのである。
といふわけで、やつがれもまた PalmDesktop の日本語化に失敗してしまつた。CRC が云々といふエラーメッセージが表示され、その後は二進もルイ・アームストロング状態になつてしまふ。

……Palm を使ひはじめてずいぶんたつし、日本語化した Palm 機も一台ならず。
こんなことは初めてである。

もちろん、この問題への対策もいろいろと述べられてゐるのだが、結局夜中の三時までかかつてどれも成功しなかつた。

斜陽。

そんなことばが頭の中をよぎつた。

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Wednesday, 06 October 2004

愚直なまでに真面目

先日ぼんやりとTVを見てゐたら、林家こぶ平がそのうち正蔵を継ぐといふ話が出てきた。
こぶ平は不器用なので、それを補ふために「愚直なまでの努力」をみづからに課してきた、といふやうなナレーションがあつた。
このあたりは記憶に基づいて書いてゐるので、まちがつてゐたら申し訳ない。

何をかくさうやつがれも、学校に通つてゐたころは「愚直なまでに真面目」でなんとか過ごしてきたくちであつた。
とくに体育・図画工作・技術家庭などといつた教科は運動音痴で手の指が全部親指なやつがれにとつてはどうにもし難いものであり、とにかくひたすらまじめなふりをするしかなかつた。

……と書いて何か違和感を感じた。
どうやらやつがれ、別段意図的に「愚直なまでに真面目」にしてゐたわけではないやうだ。
それしか知らなかつたのかもしれない。

さういへば長じて楽隊の一員であつた時や自動車教習所に通つてゐた時も、みなから恐れられた教師・教官に妙に好かれたことがあつた。
木管だつたやつがれが、ある時突然金管の飲み会に呼び出されたことがあつた。金管を教へにきてくれてゐた先生といふのが実に怖い先生で、その日はたまたまその先生に管分奏を見ていただいた後だつた。
練習後の飲み会は金管の集まりといふこともあり、元々群れるのは好かないやつがれは(だつたらなんで楽隊なんぞにゐたのだ、といふ疑問もあらう。やつがれもさう思ふ)、当然のやうに帰宅した。
家に着いてしばらくすると、電話がかかつてきた。
件の先生が、なんでやつがれが飲み会の場にゐないのか、と云つてゐるといふ。
呼び出されるままに呑み屋に行くと、先生だいぶきこしめしてゐて、分奏中のやつがれの姿勢がめうにいい、といふ話をされた。
えうは、他のパートが注意を受けてゐる時も真摯に話を聞き、うなづき、メモを取つてゐるのが好ましい、といふ話だつた。
やつがれにとつては別段特別なことではなかつた。ほかの先生に指導をあふぐ時も、同じやうにしてゐた。至極当然のことであつた。

さらに長じて、「愚直なまでに真面目」なんて社会に出たらなんにも役に立たないことを知つた。
世の中、何もかも結果がすべてである。
もしかしたら芸人の世界はちがふのかもしれない。また、芸人の世界だけでなく、ほかにもそれでとほる世界があるのかもしれない。
だが残念ながらやつがれはさういふ世界の住人ではない。
こんなことなら体育・図画工作・技術家庭で中途半端な成績を取らなければよかつた。徹底的に最低点を取つてゐればよかつたのだ。さうすれば世間といふものが早くからわかつたのに。

今でもやつがれは「愚直なまでに真面目」を演じてしまふ。
演じてゐるのならまだ救ひがあるのかもしれない。
習ひ性になつてしまつたらおしまひである。

……終はつたな。

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Tuesday, 05 October 2004

西側物語

「ウェストサイド物語」を上演すると聞く度に、「この配役でほんたうに大丈夫なのか?」と思ふ。
思はないことの方がめづらしいかもしれない。
なんといつてもトニーのソロだ。
「悪魔の音程」が出てくるアレである。
_Leonard Bernstein Conducts "West Side Story"_ でカレーラスがレニー・バーンスタインにさんざんしぼられてゐたアレもある。

実はやつがれ、トニーのソロ曲がとても好きだ。
何年か前、紅白歌合戦を見てゐたら "Maria" を歌つてゐる人がゐて、思はず一緒に歌つてしまつたくらゐである。
……もちろん、きちんと歌へるわけではない。
あれがきちんと歌へたらいまごろこんなところでこんなことしてないよ、ほんと。

マリアのソロでいへば "I Feel Pretty" なんかもいい。
"America" を忘れてはいけないし、ああ、実は一番好きなのは "Gee, Officer Krupke!" かもしれない。

そんなわけで、面子を見るたびに「……こりやダメだ」と天を仰ぐこと一度ならず。
なんでみんなそんなに Challenger かなあ。
それとも歴代の演じ手を見て、「あいつができたんならオレだつて」くらゐに思ふのだらうか。

まあトニーに関しては映画が最悪だつたので、みんな「こんなもん」と思つてゐるのかもしれない。
そんな風に考へられるんだとしたら、実にうらやましい限りである。

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Monday, 04 October 2004

新作毛糸

Grandma Motifs and Crochet Flowers and Leaves
上段が、MOGU 用のクッションカヴァになるはずの Grandma Motifs、下段がちよこちよこ編んでゐる花と葉のモチーフ。下段は以前も書いたとほり、パピーのNew 4Plyで編んでゐる。上段はエミー・グランデの今年の新色だ。
写真だとどちらも似たやうな色に見えるかもしれないが、四角いモチーフの方は紺色といふか藍色といふか微妙な色合ひで、花の方はどちらかといへば紫がかつた感じがする色である。
前にも書いたが、今年の春先に発売されたエミー・グランデの新色はいづれも和調の色合ひで、全部ほしいと思つたが、結局四色しか購入してゐない。四色も買へば十分? そのとほりかもしれない。
そのうちチャイナレッドとでも呼びたいやうな色では Lily Chin の PDA Cover を作成した。象牙色とでもいふのだらうか、少し黄色がかつた白いビーズとあはせたらこれがまたいいのである。

……自画自賛はこのていどにして。

四角いモチーフは土曜日に入手した黒檀のかぎ針で編んでゐる。編みやすいか、といふと……うーん、クロバーのペン-E に慣れた身にはさほどでもないかもしれない。それと、ペン-Eの同じサイズの針よりかなり太い。
しかし、とにかく編みあがつていくと色の組み合はせがなんともやつがれ好みでなあ……。
ああ、早く仕上げて MOGU を思ふ存分握りしめたいぜっっっ。

さて、もう一つ、この秋冬の新作毛糸、ハマナカのコットンウールを今編んでゐる。
購入した時に一緒にゐた友人に、「あずき・きなこ・だんご」と云はれてしまつた色合ひで、ひとまづドミノ編みを試してみてゐる。
これがまた実に編みやすい糸なのである。編んでてたまらんよ、ほんと。
ただ、若干糸が割れやすい。普通に指でかける作り目をすると、特に糸が割れてくるので要注意。

……それにしても、ほんたうにもつと編む時間がほしいよ。とほほ(/_;)。

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Sunday, 03 October 2004

丸と四角

ハマナカの組ひもディスクは、発売とほぼ同時に手に入れた。確か日本ヴォーグ社刊の季刊誌「毛糸だま」に紹介されてゐたので、手芸屋の店頭を見に行つては「今か今か」と待ち構へてゐたのを記憶してゐる。

はじめて手芸屋で見かけた時、一緒に店員が作つたとおぼしき紐が飾られてゐたのだが、これが大変きれいにできてゐた。もしかしたら手芸屋ではかなり早い時期から入手して練習してゐたのでは、と思はれるくらゐきちんとした紐になつてゐた。
早速購入し、半信半疑で組みはじめてみたところ……
をを、なんと、はじめてでもそれなりに組めるではないかっっ。

組ひもに興味を抱いたのは「必殺仕事人」……では残念ながらなくて、たまたま「おしやれ工房」でとりあげてゐたのを見たからである。
テキストには、組ひもの台にはお風呂の椅子で代用できるし、糸を巻いておくおもしは紙粘土に適当な重さの石を入れて作ればいい、とあつた。
それでもちやんとできるまでにはそれなりの修養が必要である、とあつた。当然である。

ところが。
組ひもディスクはちがふ。買つてきてすぐに、やつがれの如き手の指が全部親指のやうな不器用な輩にもそれなりに人様に見せられるていどのひもが組めてしまふのである。
驚きであつた。

実際、現在愛機 Treo 90 のストラップは自分で組んだ組ひもだつたりするのだがそれはさておき。

そんなわけで、丸い形の組ひもディスクに結構満足してゐたので、四角い組ひもプレートが出てもさほど興味はなかつた。そんなに同じやうなものばかり持つてゐても仕方ないしな。
しかし、使用した人から結構いいといふ話を聞き、元来の手芸用品好きもたたつて(たたつたのか?)昨日、ユザワヤで購入してしまつた、と、かういふ次第なのである。

今朝、寝ぼけ眼で組みはじめてみたが、なんだかうまく組めない。寝起きだからかと思つてみたがさにあらず。いつまでたつてもなんだか無様な紐が組みあがつていくばかりであつた。
どうやら、組みあがつていく紐の側におもしがないのが原因のやうだつた。
……でも組ひもディスクにはおもしは特に必要なかつたがなあ。

だが、組ひもプレートは組ひもディスクより組む順番がわかりやすい。組ひもディスクの時は、作業を中断する際に次にどこからはじめるかおぼえておかなければならなかつたが、組ひもプレートは(組み方にもよるだらうが)ぱつと見たら次はどこからはじめればよいかわかる。

丸い方では丸い紐、四角い方では平たい紐が組めることになつてゐる。
まあ丸い方を使つても平たい紐は組める。だが、おそらく四角いプレートで作つた方が組む順番はわかりやすいだらう。

問題は、そんなにしよつ中紐を組む必要があるか、といふことだ。
プロミスリングなんてさうさうほしいと思ふやうなものではないだらうし。
だが、手芸をもつぱらにする人で、袋物を作るやうな人ならあつてもいいかもしれない。
袋物を作つてゐると紐がほしくなることがある。だが市販の紐にはこれといふものがない、といふやうな時、自分で作ればいいのである。
組ひもでもハマナカの製品でもないが、やつがれは一度クロバーのワンダーリリアンで自分で編んだ巾着用の紐を作つたことがある。リリアンで作つた紐は、編んだものだけあつてかなり伸びるが、組ひもなら伸びるにしてもさほどのことはあるまい。

場所も取らずに手軽にできるので、通勤の友にもよいかもしれない。

さて、次は何を作るべきか。

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Saturday, 02 October 2004

ユザワヤ詣で

そんなわけで、当然ユザワヤ本店に直行した。

目的は、8mm の棒針と組ひもプレート、あと Jaeger MatchMaker 4Ply を買へたらいいかなあといつたところだつた。
目的のものはみな入手した。

その他買つてしまつたものは以下の通り。


  1. ダイヤミュゼ三玉
  2. 黒檀のかぎ針 2/0 号
  3. DMC Cotton Perle 5番 五色五本
  4. MOGU のクッション

本当は、MOGU のぬひぐるみがほしかつた。
先日職場のそばにあるセブンイレブンで、ハローキティの MOGU を見つけたのがきつかけである。
それまで、MOGU のぬひぐるみはあるていどサイズの大きいものしかないと思つてゐた。
だがコンヴィニエンスストアに売られてゐたのは手のひらサイズの顔だけキティと一応ボディもあるキティの MOGU である。にぎりしめたらパウダービーズの心地よい感触が……。

だが。

サンリオやディズニーのキャラクタ商品に興味のないやつがれは、どうしてもそれを買ふことができなかつた。
ああ、あの手触り。職場で行き詰まつた時にぎゆつとにぎつたらいいだらうなあ。

けれどもユザワヤのおもちや売り場には MOGU 自体が存在しなかつた。
したところ、なぜか手芸材料売り場に犬のぬひぐるみが売られてゐるではないか。
だが、職場に持つていくには大きすぎる。

ああ、やはりキティで我慢するしかないのか、と思つたところ、なんと MOGU のクッションが売られてゐるではないか。
早速その場で一番小さかつた 30cm x 30cm のクッションを購入。
エミーグランデ今年の新色でカヴァを編むつもり。

それまでは仕方ないがビニールの上から時々クッションをつかんで我慢の日々なのであつた。

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使徒襲来

毎年、日本ヴォーグ社の季刊誌(といつていいものやら)「毛糸だま」で知るユザワヤ大賞。
今年のグランプリはまるで「使徒」を彷彿とさせるやうなオブジェつてーかあれ帽子ですか、もしかして。
少なくともやつがれには「使徒」にしか見えなかつたなー。
色も青系だし、「パターン青、使徒です」つつー子安武人の声が頭の中でしたほどである。

それだけですめばよかつたのだが。

ユザワヤ大賞にはユザワヤ学院の院生だけが出品してゐるわけではなく、一般人からの出品もある。
今回、なにげなくその一般の部の小学生やら中学生やらの部の展示をぶらぶら見てゐたらこはいかに。
書道作品の並ぶ中に、一際目を引く異様の六文字。

テニスの王子

まはりには習字の授業でそれなりに小学生の書くやうなことばが並んでゐるのである。
そこに「テニスの王子」である。なぜ「様」がないのか。二列で三文字ずつといふことにこだはつたのか、はたまた教師から横槍があつたのか。しかしそれならなぜ「テニスの王子」でよしとするのか。

謎は深まるばかりでございます。

といふわけで、二週間ぶりくらゐに上京してユザワヤ大賞の展示会を見に有楽町の交通会館に行つてきた。
別段ユザワヤ大賞が見たかつたわけではない。やつがれ好みの作品を探して創作意欲に火をつけやうといふのが目的である。
そんなわけで、基本的には「あみもの」「おりもの」系を中心に見た。トールペイントとかパッチワークには興味ないんだよな。
そもそも、である。
「パッチワーク」と銘打ちながら、その実ほとんどはキルティング作品なのではないかといふ気がとてもする。
まあ「パッチワーク」は「キルティング」までほどこしてなんぼの作品なのかもしれないがな。

それにしても、毎度のことながらユザワヤ大賞を取るやうな作品つて街中では到底着られないやうなものばかりなのはなぜなのだらうか。いはゆる「パリ・コレ」とかでも「……一体どこのだれがこんなに着るつてーんだよ」といつた作品しか出てこないが、それと同じやうなものなのだらうか。
あれつて多分、作品を作る技量がどうかうといふより、デザインだよな。多分つてーか絶対。

といふわけで、今年のグランプリは「使徒襲来」……ぢやなくて、忘れたけど、毎年グランプリ作品はよく似てゐる。選ぶ人の趣味なんだらうから、ずつとかはつてないんだらう。

ちなみに今回とても心引かれたのはマクラメと水引。

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Friday, 01 October 2004

文句たらたら大河ドラマ

今年の大河ドラマは今のところ一応欠かさず見てゐる。
別に気に入つてゐるといふわけではない。どちらかといふと文句たらたらだが、やはり「新選組」となると見ないわけにはいかない。
先週放映分について云へば、坂本竜馬に関わる話の部分以外は、なかなかよかつたんではないかと思ふ。やつぱり役者がね、ちがふよね。

「坂本竜馬に関わる話の部分以外」と書いたが、さう、やつがれ、坂本竜馬はそんなに好きではない。なんであんなに人気があるのかさつぱりわからない。

……これでだいぶ敵を作つただらうか。

さらに、今年の大河ドラマでますます気に入らないなあ、と思ふやうになつた。
なぜなら留めが坂本竜馬役の江川洋介だからである。

うーん、大河ドラマだぜ? いいのか、留めがこんなに安つぽくて。

……また敵を作つてしまつただらうか。

しかし、今年の大河ドラマは留めがなつてない。
石坂浩二が留め? をいをい、しつかりしてくれよ、NHK。

……今回は敵を作りまくりのやつがれであらうか。

書き出しが近藤勇役の香取某であるのはこれは仕方がないことだと思ふ。
しかし留めだ。留めが一番重要ぢやあないか。
すなはち、大した役者が出てゐないとみづからみとめてゐることと同じである。

まあ今年の大河ドラマは役者はどうでもいいのであらう。おそらくな。

既に来年の大河ドラマの配役も発表されて久しい。
どうしても「武蔵坊弁慶」と比べてしまふなあ。播磨屋と松平健を比べたらいけないよなあ、やつぱり。
巴御前は大地真央だつたんだよなあ。小池栄子は結構いいかもしれない。義仲は佐藤浩市で、当時売り出し中だつた気が……ちがつたかな。
個人的には平幹二郎が見たいかなあ。
あ、あと鬼一法眼。美輪明宏つてほんたう? うわー、いいなあ(^_^;)。

でもなー……我が心の師、一条大蔵卿が蛭子さんなんだよなあ。いや、まあいいけどさ。

と、やはり不満は尽きない、といふことで。

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