京ぽんにつながる系譜 ~やつがれ篇~
かくして。
囲碁の名人戦第一局は半目差で勝敗が決した。
今年の本因坊戦第一局も、さうだつたやうに記憶してゐる。
タイトルホルダと挑戦者、勝者と敗者がいれかはつてはゐるものの。
といふわけで、このあたりのこともすべて AH-K3001V で確認した。
思へば。
最初に将棋のタイトル戦を外出先で観戦した時に使用してゐたのは Jornada 720 であつた。
Jornada 720 にAirH" カードをさして、昼食時間や帰りの電車の中などで閲覧したものだつた。Jornada 720 は実に強い見方だつた。特に勤め先で Net にアクセスできない身にとつては。
また、Web の閲覧といふことでは、古くは「カラクリ」こと初代 CLIE でおこなつてゐた。PSCruiser で読みたいページを落としてきては日々閲覧してゐたものである。やつがれの華麗な(?)Jog さばきに電車の中で「ゲームですか?」とたづねてくる人もひとりふたり。
この方法は画像を見られなかつたりタイムラグがあつたりするものの、接続時間を気にしなくていいといふ利点があつた。またものが CLIE だけに軽くて小さく閲覧の場所を選ばないといふところもよかつた。
あ、画像であるが……もちろん画像も落としてこられるのだが、見たいページの量が膨大だつたため、やむなく画像は落としてこない設定にしてゐた。個人的な理由である。
かうして、日中 Net を徘徊できなかつたやつがれは、オフラインとオンラインとをなんとか使ひわけてきた。
そのうち職場では Net へのアクセスを厳しく制限するやうになつていつた。
やつがれが客先で外部へのアクセスを禁じられてゐたころ、社内にゐる人間はしたい放題、たとへば趣味の掲示板を閲覧してそこに書き込み、あるいはみづからの Web ページを更新することもできただらう。
やつとやつがれが勤務先から外を見られるやうになつたころ、そんな自由はどこにもなかつた。
なんだかひどく納得がいかないが、まあそもそも勤務時間中に職務と関係のないことをするのはどうかといふのが世間一般の見方だからと思ふことにはするものの。
おそらくやつがれが Net 関連の技術や知識に疎いのはかういふところに起因するのだと思ふ。
どーせヲレには関係ないし、とか。
そんなわけで、唐突だが AH-K3001V である。
「カラクリ」の軽量・手軽さに Jornada 720 の即時性をそなへた現在考へられる限りやつがれにとつては最良の Tool だと思はれる。PHS だから使ふ場所も携帯電話ほど制限されないしな。
#……まあ世の中には携帯電話と PHS の区別のつかぬ輩が多すぎるのだが。
#しかし心臓外科の外来でも看護士がガンガン院内通話してゐるぜ。
#あれは PHS だらう。
これで通話機能がなければなあ、もつとやつがれ好みなのだが。
まあ通話は通話で option といふことでいいかと思ふが。
とはいふものの、やはり囲碁の盤面はすこーしばかり見づらい。
まあ今後の experiment にかけるとするか。
来週は早々に王座戦の第二局めがある。
楽しいのう。
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