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Tuesday, 31 August 2004

サヨナラバカリノ人生

今日でまた職場とおさらば。
六月以降、毎月のやうに通ふ先の変はるやつがれである。
六月で契約の切れた客先を引き上げた。次の契約は二ヶ月であつたが客自体が引越ししたため通勤経路が大きく変はつた。そして今日でそことの契約が切れた。

初対面の人や久しぶりに会ふ旧友に「どんな仕事をしてゐるのか?」と訊かれることがある。
うまく説明できないためか、苦労して話すと、
「派遣会社に勤めてゐるのか?」
と訊かれてしまふ。

……まあ当たらずしも遠からず、といつたところなのかもしれない。
そもそもやつがれには会社に自席といふものがない。

よく社屋がなくて集まる時は会議室を借りるといふ身軽な会社もある。だが残念ながらやつがれの同僚や先輩・後輩にはちやんと自席を持つ人がゐる。客先に出てゐても、である。

多分やつがれは運が悪いのだ。

この一ヶ月通つた街は本屋が多くてとても好きだつた。もつと通へればなあ、とつくづく思ふ。
郵便局もあつたし、よく使ふ銀行もあつた。

次のところはどちらかといふと住宅地である。
郵便局くらゐ探せばあるかもしれないが、銀行はついぞ見かけなかつた。
本屋? 問題外である。
呑み屋? さすがにあるけれども、それほどではない。
それに多分、今度の職場の人々はあまりつれだつて呑みに行くことはあるまい。
それはそれで「手酌派」のやつがれにとつては喜ばしいことなのだが。

だが一番心配してゐるのは既に先人が苦労して信頼関係を築いた客のところに行くといふこと。
すべてを台無しにするやうなことになつたらどうしやう。
信頼を築くには一朝一夕といふわけにはいかない。
だが不信はあつといふ間に育つ。

まあでも自分で望んでいくわけぢやないしな。
雇はれの身としては「行け」と云はれたら行かねばならぬ。

と、ちよつと逃げを打つてみる。

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