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Saturday, 17 July 2004

久しぶりの芝居見物

うーん、どうも消化不良な感が否めない「桜姫東文章」。

といふわけで、今回はおそらく愚痴ばかりになる(いつもか(^_^;))ことでせう。
以上、愚痴注意報でした。

そもそも、なぜ昼の部と夜の部にわけるか、といふ。
どちらかに寄せるのはムリなのかもしれないが。
しかし、幕見席に並ぶ人のことを考へるとなあ……。
たとへば、昼の部と夜の部を幕見席で一日で見やうとしたら、昼の部にまづ並び、「桜姫」が終はつた後、「三社祭」を見ずに夜の部の幕見に並ばねばならない。
え、「三社祭」はどうでもいい?
まあさういふ人はいいのかもしれないが……。

なんだか釈然としないものが残るのであつた。

そんなわけで、久しぶりの芝居見物だといふのに、心浮かない。
そんな中でも、段治郎はよくやつてゐるとは思ふ。
とにかく「さしすせそ」をちやんと発音できるのには安心する。
いや、澤瀉屋系つて「さしすせそ」が「しゃししゅしぇしょ」になつちやふ人が多くてさー。え、そんなことない? さうなるのは猿之助と段四郎と右近だけ? さうかな? さうかも。
もとい。
段治郎は声もよく通るし、やうすもいい。
始めて段治郎がいいなあと思つたのは、スーパー歌舞伎「八犬伝」で網干左母二郎をやつた時だ。
「をを、こりや色悪がいけるぜ、段治郎っっ」
と思つたものである。
まあスーパー歌舞伎「八犬伝」自体は「ああ、みんなが束になつても猿之助一人にかなはないのだなあ」とつくづく思つた芝居なのであまりよい思ひ出はないのだが……。
なんたつて八犬士(ただしうまくしたもので、亀三郎演じる犬江親兵衛仁だけはまだその場にゐない。あ、さうすると七犬士か(^_^;))が束になつてかかつても猿之助演じるゝ大和尚にかなはないつてな場面があつたくらゐである。
なーんか、そんな場面、今更やらなくても……と暗澹たる気持ちになつたのでよく覚えてゐる。

話を「桜姫」に戻すと、段治郎はよくやつてゐたと思ふ。大和屋の桜姫に今更何を云ふべきにか。
それぢやあなにがいけなかつたのか、といふと……うーん、やつぱりさうすると脇、かなあ……。
なんといふか、脇を締める役者がゐない。
いや、そらー萬屋の残月や笑三郎の局長浦はよかつたよ。
しかし萬屋、なんだか声に張りがない。チト心配である。
あ、あと滝乃屋っっ。滝乃屋、よくなつてたなー。びつくりするくらゐである。
元々「ダメだダメだ大根だ」と云ひつつも、滝乃屋に期待をかけてゐた身としてはなんとも喜ばしい限りである。なんたつてね、せりふまはしが格段によくなつてゐたよ。

しかし、全体的にしまらない。
なぜかのう。
あー、桜姫と釣鐘権助の「男女のぢやらぢやら」が今一だつたせゐかのう。

ところで、「桜姫東文章」は大南北こと四世鶴屋南北の作で、世界は「隅田川」の世界である。
……つてなことがつるつるつと出てくるやうになるんですな、年経ると。
あー、やだやだ。

でも「隅田川」世界ものつておもしろい芝居が多くて好きである。
「桜姫」もさうだし、「法界坊」、「都鳥廓白浪」とかね。

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