お道具は大事
またやつてしまつた。
「ぽちつとな」である。
といふわけで、写真……はあひかはらずナチハマこと Nokia 7600 で撮つてゐる。
うーん、どーもボケるといふかブレるといふか……慣れが必要だな。
黒い方が先日も写真に撮つた黒檀製の GR-8 Shuttle である。
これが軽くて手触りがさらつとしてゐて実にいいんだ。ビーズを使ふ時以外、ほとんどこれとあと先に購入した紫檀製の GR-8 Shuttle でタティングしてゐるほどである。
これまでも、注文生産のシャトルを購入したことがある。
David Reed Smith のシャトルである。都合四つ持つてゐる。
いづれもすばらしいシャトルなのだが、唯一欠点がある。
それは「糸を巻きづらい」といふことだ。
どうも上の板と下の板の合はせがきついのか、あるいはやつがれの選んだ木々が弾力がありすぎるのか……
糸を巻く時にシャトルからものすごい抵抗を受けるのである。
当然糸にもよろしくないので、気をつけながら巻くことになる。
仕事等がたてこんでくると、この「気をつけながら糸を巻く」余裕がなくなつてくる。
結果、あまり使はなくなる、といふ悪循環があつた。
などと云ひながら、今のところ一番大きな作品は David Reed Smith の一番小さなシャトルで作つたものだつたりするので、かなり気に入つてゐることは確かだ。
それでは普段はどんなシャトルを使つてゐるのかといふと、クロバーの鼈甲柄のものとスーザン・ベイツの白いシャトル、あとビーズを使ふ時は Tatsy の超特大シャトル。ビーズを使ふ時はボビン使用のシャトルは向かないやうに思ふ。一番普及してゐると思はれる(しかしスーパーマーケット等に入つてゐるやうな手芸店ではついぞ見かけぬ)クロバーのシャトルなんかが向いてゐるやうな気がする。
まあそれは好き好きだけどな。
ここからが本題だが、今回購入したのは Silent Tatter といふシャトルで、Roseground が扱つてゐる商品である。注文生産のものではない。木製のものもあるが、今回は樹脂製のものを購入してみた。Crushed Velvet といふ柄(つていふのかね)だが、ちよつと見た感じ、クリームを混ぜたホットチョコレートといつた趣きである。
これもボビンを使ふもので、ネジでボビンを取り付けるところなんかも GR-8 Shuttle と同じ。
ちがふのは、GR-8 Shuttle はネジを巻くのに特に道具を必要としないが、Silent Tatter には専用のネジ回しがついてくること。
さらに、GR-8 Shuttle では糸を引き出すのにネジを調節する必要があるが、Silent Tatter ではボビンを回すだけでいいといふ違ひもある。
また、GR-8 Shuttle ではネジの上に桜に似た花の刻印があつてこれがなかなかいいのだが、ちよつともりあがつてゐて糸が短くなりすぎたりするとちよいとひつかかりがちだつたりする。Silent Tatter はネジの上が平らでシャトルからはみでることがないのでさうしたひつかかりはない。
といふわけで、ボビンの取り付けは GR-8 Shuttle の方が簡単だが(なにしろ道具がいらないしね)、買つてすぐに使へるといふ意味では Silent Tatter の方がいいかもしれない。
GR-8 Shuttle は使へるやうになるまで多少試行錯誤が必要だからだ。
ちなみに樹脂製の Silent Tatter だが、少し重たいかもしれない。
黒檀のシャトルが軽いせゐでさう感じるのかもしれないが。紫檀の方はもちつと重たい。
しかし黒檀があるのだから、次は象牙がほしくなるのが人情といふもので……(^_^;)。
まあ本物が手に入るとも思へないので、ここは Silent Tatter の Fake Ivory を買ふ、だらうか。
……つてまだ買ふつもりかい。
ところで写真で作りかけなのは、Shuttle Brothers の Four-Point Motif with SCMR である。
さりげなくピッコロ・カラーだつたり(^_^;)。
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I would love a silent tatter. Do you have any I may purchase?
Posted by: Dale | Sunday, 08 February 2015 08:25
Sorry, I tat with mine a lot. I hope you could find yours.
Posted by: Garyo | Sunday, 08 February 2015 23:16