Sunday, 01 May 2022

4月の読書メーター

4月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1700
ナイス数:31

地獄の楽しみ方 17歳の特別教室地獄の楽しみ方 17歳の特別教室感想
言葉にすることで欠けてしまう部分があり、正確には伝わらない。でも語彙を増やすことでこの世という地獄を楽しむことができる、といった内容で、聴講していた15〜19歳の人々はきっと優秀な人ばかりなのだろうと思う。この説明で語彙を増やして地獄を楽しめるようになるのだから。自分には無理だな。嫌なことを避けるために策を巡らすとか。語彙も足りないし、いずれにしても避けがたい嫌なことというのはあったりするしね。
読了日:04月02日 著者:京極 夏彦
論語 増補版 (講談社学術文庫)論語 増補版 (講談社学術文庫)感想
学而第一から毎週一篇ずつ毎日音読の二ターン目が終わった。本を読むって、どういうことだろう。こうしてくりかえし同じことを声を出して読むのと、一度通して黙読するのと何が違うんだろう。そんなことを考えつつ。来週には3回目の学而第一の音読(素読といきたいところだがなかなかむつかしい)を始めるのに違いない。
読了日:04月17日 著者:加地 伸行
The Speed of Dark: A Novel (Ballantine Reader's Circle) (English Edition)The Speed of Dark: A Novel (Ballantine Reader's Circle) (English Edition)感想
「普通」ということばを使うのをためらってしまう。「常識」とかね。「常識」なんてないという意見もあるけれど、常識があるから人間はいわゆるシステム1を使って生活できているんだろうとも思うし。治療を受けるか受けぬか悩むあたりは、『今夜ヴァンパイアになる前に』にあった「変容の経験(transformative experience)」を思い出した。
読了日:04月24日 著者:Elizabeth Moon
We Have No Idea: A Guide to the Unknown Universe (English Edition)We Have No Idea: A Guide to the Unknown Universe (English Edition)感想
とってもWeb検索しづらい題名のように思うのだが、そこを敢えてこういう題名にしたのだろうか。多少くどいように思える点もあるが、わかっていないことについてわかるし、今後読むといい本も教えてもらえるところがいい。ドクター・フーとかスターウォーズ、スタートレック、Xファイル等々のネタ満載なのだが、これ、翻訳版はどうなってるんだろう。気になる。
読了日:04月27日 著者:Jorge Cham,Daniel Whiteson
金沢・酒宴 (講談社文芸文庫)金沢・酒宴 (講談社文芸文庫)感想
金沢には常々行きたいと思っていて、この本を読むとますます行きたくなるのだが、おそらく自分の行く(または「行ける」)金沢はこうじゃないんだよな。どこかに自分の「金沢」はあるのだろうか。「酒宴」もいい。こんな灘の杜氏さんと出会って灘までつれて行ってもらいたいなあ。
読了日:04月29日 著者:吉田 健一

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Friday, 01 April 2022

3月の読書メーター

3月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:1227
ナイス数:21

暗記しないで化学入門 新訂版 電子を見れば化学はわかる (ブルーバックス)暗記しないで化学入門 新訂版 電子を見れば化学はわかる (ブルーバックス)感想
中学生の時外郭は外に行くほどたくさん電子を入れることができると習った。だったらなぜCa2+なのだろうと思っていたが、高校の時にそのからくりを聞いて「そういうことだったのか!」と蒙を啓かれる思いがした。この本にはもっと詳しく電子のことが説明されていて「そういうことだったのかー」と思うこと一度ならず。分子生物学を知った時に生物学はもう化学なんだなと思ったのと同様、化学ももう物理(量子論とか)なんだな、とも思った。そんなわけであまり理解できてはいない。でもわからないってなんでこんなに面白いんだろう。
読了日:03月04日 著者:平山 令明
ボッティチェリ 厄病の時代の寓話ボッティチェリ 厄病の時代の寓話感想
本屋の棚に薄くて不思議なふくらみがあって取り出したらこの本だった。その佇まいにふさわしい不思議な(といっては乱暴だが)短い話が12篇。表題作と最後の「書く」が好きかな。というのは、この事態の中で人と接触できないことや人と近づくことができないことにあまり不自由さを感じていないからだろう。他人の気持ちとしてはわかるけれど、どこか遠い世界の話にも感じられる。それではいけないと云われているのかもしれない。
読了日:03月11日 著者:バリー・ユアグロー 柴田元幸訳
The Fabric of Reality: The Science of Parallel Universes--and Its ImplicationsThe Fabric of Reality: The Science of Parallel Universes--and Its Implications感想
読み終わってちっともわかった気はしないのだが、なぜだがおもしろい。わからないことってどうしてこんなおもしろいのだろう。量子物理学・認識論・進化論・計算理論の四つを現実の基本構造として統合しようという話、だと理解しているけれど、その一つ一つがすでに難しい。おもしろいのは著者の書きぶりのせいもあるのかな。どこか諧謔的というか、ユーモラスなところがある。前書きに「子供の頃、世界の全てを知ることはできないと云われて不満だった」とあってそこからして引き込まれる。参考図書を読んでからまた読み返したい。
読了日:03月14日 著者:David Deutsch
ヒューマニティーズ 哲学ヒューマニティーズ 哲学感想
「ヒューマニティーズ 」というシリーズは人文学のこれからについて各分野の学者が執筆したものなのだろうと思う。薄くて一見入門書のようではあるけれど、「これから」を読むには読者の方にもある程度の知識が必要ということなんだろうな。いま読むと、「哲学とは何か」ということよりも、9.11以降「新しい戦争」と呼ばれたものが実は植民地戦争と変わらないという話にひかれてしまう。文献については詳しい説明があるのはちょっと嬉しい。
読了日:03月15日 著者:中島 隆博
Gorgias by Plato annotated (English Edition)Gorgias by Plato annotated (English Edition)感想
冒頭の解説が親切で、ゴルギアス、ポルス・カリクレスの役割・ソクラテスとのやりとりの内容がわかりやすく説明されている。解説はちょっと長いけど、とりあえずこの三人のことを抑えた後は本篇に進むのもありじゃないかな。要所要所にプラトンのほかの著作と比較せよなんてな指示もあって親切とも云える。ソクラテス、嫌われ者でしょとか思っちゃうなあ。もっと若い頃に読んで「善とは何か」とか「人より優れているとはどういうことか」とか考えたかったなあと思いつつ、若いとそういうことで悩むのってかっこ悪いとか思っちゃったりするかな。
読了日:03月23日 著者:Plato(translator: Benjamin Jowett) Plato
The Curious Incident of the Dog in the Night-Time: A Novel (Vintage Contemporaries) (English Edition)The Curious Incident of the Dog in the Night-Time: A Novel (Vintage Contemporaries) (English Edition)感想
サヴァン症候群の少年の目から見た物語で、父親のことは「Father」、母親のことは「Mother」と書き、みなからは「Christopher」と呼ばれている。「Dad」とか「Mom」とか「Chris」じゃないんだな。両親の息子への態度は正反対で、なんとかうまくつきあっていこうとする方が我慢できない方より問題を起こしてしまうというのはつらい。ハッピー・エンドといふ人が多いけど、そうなのかなあ。あと、ゴールデン・レトリバーってあんまり吠えないんじゃないかなと思った。そこが題名にもつながってたり……はしないか。
読了日:03月30日 著者:Mark Haddon

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Tuesday, 01 March 2022

2月の読書メーター

2月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:1151
ナイス数:21

英文法を哲学する英文法を哲学する感想
英文法も研究者がいるわけだし日々進化していくものなのだなあと思いつつ、人は一度覚えたものを書き換えるのが苦手だからなあとも思う。「時制は二つだけ、時相が三つある」と云われてもさ。この本を読めば「そういうことなのかな?」くらいにはわかるけれど。でも「この方が今まで教えてもらってたことよりもわかいやすいなあ」と思う点は多々ある。あと、高校の英文法の先生が云ってた「ネクサス」ってそういうことだったのか、という発見もあった。ゲーテの「外国語を知らぬ者は」も思い出した。
読了日:02月01日 著者:佐藤 良明
身のまわりのありとあらゆるものを化学式で書いてみた身のまわりのありとあらゆるものを化学式で書いてみた感想
キュウリやトマトの香りはどういう仕組みで香るのか? お米と綿の化学式は同じ? こんな風に「それでそれで?」という感じでどんどん先に読み進める。化学式はたくさん出てくるが難しくはない。そしてそこにちょっと問題がある。やさしく書こうとするとどうしても抜け落ちてしまうものがある。そこはほかの本で補いながら読むといいのかもしれない。自分は『暗記しないで化学入門』と見比べながら読んだ。
読了日:02月08日 著者:山口 悟
プラトン 哲学者とは何か (シリーズ・哲学のエッセンス)プラトン 哲学者とは何か (シリーズ・哲学のエッセンス)感想
プラトンの入門書として勧められたが、そうであるならあるだろう「イデア論とは」「哲人王とは」という説明はほぼなく、「なぜプラトンは対話篇を書いたのか」「その対話篇になぜプラトンは登場しないのか」という話からプラトンの描くソクラテスの話につながり、「現実とは」「生とは」特に「より善く生きるとは」という話になる。そこかしこに「今の世の中これでいいのか」という著者の声が聞こえるようにも思う。巻末にどういう順番でプラトンの著書を読んだらいいかとかお勧めの本も出ているのがいい。まず「ゴルギアス」を読んでみるつもりだ。
読了日:02月17日 著者:納富 信留
哲学カフェ! 17のテーマで人間と社会を考える (祥伝社黄金文庫)哲学カフェ! 17のテーマで人間と社会を考える (祥伝社黄金文庫)感想
「哲学カフェっていつもこんなに和やかなの?」と思うが、そこはファシリテータの手腕なんだろうか。毎回最後にファシリテータが「考えつづけてください」と云うのだけれど、会話が結構きれいに終わっていたりするとむつかしいのでは。実際に顔を合わせて話し合うのが大事というのはそのとおりかな。哲学するのと哲学者の説を覚えるのと半々くらい……いや、前者の方が若干多いだろうか。
読了日:02月21日 著者:小川 仁志
ゆるキャラの恐怖 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活3 (文春文庫 お 23-5)ゆるキャラの恐怖 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活3 (文春文庫 お 23-5)感想
「クワコー、こんなにダメなのにちゃんと生きてる……」と毎回彼我の差に落ち込むことしきりだったが今回は違った。なぜ、と考えて、クワコーには何か生きる力、ヴァイタリティのようなものがあるからかもしれないと思い至った。生きていくことに前向きなのだ。ザリガニとかセミとかキノコとか。自分にはとても真似できない。そうか、クワコーの方が自分よりずっと優れている。だからちゃんとしているんだな。しかし国の大学への締め付けはいよいよ厳しいようだ。クワコーの明日はどっちなのか。
読了日:02月22日 著者:奥泉 光
「自分らしさ」と日本語 (ちくまプリマー新書)「自分らしさ」と日本語 (ちくまプリマー新書)感想
題名は「自分らしさ」となっているが「女ことば」というのは男の人から見て「女の人にはこうあってほしい」という思いから生まれたもの。もちろん女の人にも「男の人にはこうあってほしい」ということはあるだろうが、そこにはあまり触れられていないように思う。この本がいいなと思うのは、最後に「かんたんにわかりやすく書くとどうしてもわかりづらくなることがある」という旨のことが書かれていて、知りたい人は参考文献にあたってほしいとあることだ。そうなんだよね。入門書にはかえってわかりづらい点があったりする。わかってるなあと思う。
読了日:02月27日 著者:中村 桃子

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Tuesday, 01 February 2022

1月の読書メーター

1月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1031
ナイス数:13

The Hound of the Baskervilles: A Sherlock Holmes Novel (Illustrated) (English Edition)The Hound of the Baskervilles: A Sherlock Holmes Novel (Illustrated) (English Edition)感想
ホームズの長篇の中では一番好きだと思っていて、その理由はほかの三作にはある後半の「なぜ」部分がないから、「なぜ」部分は本篇にうまく吸収されているからだ。この感想に代わりはないんだけれど、今回読み返していて先行する二作もいいなあと思ったりしている。ホームズはピーター・カッシング、サー・ヘンリーはクリストファー・リーで脳内再生されることもあって、そうなると身長差がちょっと痛いのは、まあ、個人的な問題だ。
読了日:01月03日 著者:Sir Arthur Conan Doyle
シャーロッキアンの冒険と回想―私の複眼人生術シャーロッキアンの冒険と回想―私の複眼人生術感想
戦前生まれで疎開や戦後の貧困を体験し会社人としては最高の時代にいた人の書いた本といふ感じで、書いてあることに反感を覚える点もあるものの、日本の企業は年功序列・終身雇用が前提だから後輩に何もかも包み隠さずすべて教える、成果主義の米国では隠すなんてな下りを読むと、企業にとって本当にいいのはどっちなんだらうと思ひもする。暴走族について「法律がどうであれ、俺達は自分の好きなようにするさ、という人達にペナルティーを与えることができない社会は一体どうなるのだろう」と書いているが、これ、政治家のことになつちやつたよね。
読了日:01月09日 著者:河村 幹夫
負けない力 (朝日文庫)負けない力 (朝日文庫)感想
「負けない力」とは「知性」のことなのだと著者は書いている。でも今の世の中(刊行は2015年)知性は必要とされていない。手を替え品を替え、知性とはなにかが説明される中で、結局知性というのは自分がいて他人がいてそれぞれに違う可能性があるということを理解することなのではないかと思った。知性とは関係ないかもしれないが、日本人は外部に「正解」を求めるという下りには「あー、だから「自分探し」に躍起になる人がいるんだな」とも思った。探せるかどうかはともかくとして、自分は外部にはいない。それもまた知性の有無に関わるのか。
読了日:01月14日 著者:橋本 治
TED Talks: The official TED guide to public speaking: Tips and tricks for giving unforgettable speeches and presentationsTED Talks: The official TED guide to public speaking: Tips and tricks for giving unforgettable speeches and presentations感想
「読むに足る自己啓発本」と云われて読む。スピーチの準備の仕方、実際のスピーチの仕方など、スピーチ以外にも役立つ部分が多くて云われた通りだった。ただ、最後の「世の中はよい方に進む」という向きの話はどうかなと思ってしまった。これだけ情報があふれていても、あるいは情報があふれているからか、自分の見たいものしか見ないことって多いと思うからだ。
読了日:01月24日 著者:Chris Anderson
メイキング・オブ・勉強の哲学 (文春e-book)メイキング・オブ・勉強の哲学 (文春e-book)感想
人のノートって、ちょっと覗いてみたいじゃないですか。というわけで、読むことにする。読み始めると、それよりも、子どもの頃に趣味(というか)がおなじ友だちがいたという点に興味を惹かれる。そういう「話せる友だち」が身近にいるのといないのとでは、その後の人生も違うだろう。
読了日:01月24日 著者:千葉 雅也

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Saturday, 01 January 2022

12月の読書メーター

12月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1408
ナイス数:29

柳生忍法帖 山田風太郎ベストコレクション【上下 合本版】 (角川文庫)柳生忍法帖 山田風太郎ベストコレクション【上下 合本版】 (角川文庫)感想
宝塚観劇の一助にと読んだところ、山田風太郎にしてはかなりマイルドでなるほどこれが選ばれるわけだ、とは思ったものの、原作無しで柳生十兵衛というわけにはいかなかったのかなあとも思う。それに、なぜ「忍法帖」なのか。忍者を出してはいけないということなのに。題名を決めた段階ではわからなかったのかな。
読了日:12月20日 著者:山田 風太郎
The Memoirs of Sherlock Holmes (English Edition)The Memoirs of Sherlock Holmes (English Edition)感想
なんとなくやる気のなさを感じる話がある気がするのは最後の話を知っているからか。とはいえ、銀星号とかギリシャ語通訳とかグロリア・スコット号とか忘れがたい話もある。最後の話は全部ホームズの作り話とも読めるけど、シリーズ全体をワトソンの作り話として読むのもおもしろそうだよなあ。
読了日:12月23日 著者:Arthur Conan Doyle
A Christmas Carol (Illustrated) (English Edition)A Christmas Carol (Illustrated) (English Edition)感想
子供時代をふり返るところから始めるというのはなんとなく精神療法的なものに近いように感じる。学校に通っていたころのスクルージ少年の孤独な姿とか、何度読んでも「もうやめてよ」という気分になってしまう。同時に読み返していた『飛ぶ教室』と合わせて、「子供の頃のことを忘れないでね」ということなのかな、とも思ったり。いい人になったら、幸せになれますか? これもいつも思うこと。
読了日:12月25日 著者:Charles Dickens
飛ぶ教室 (新潮文庫)飛ぶ教室 (新潮文庫)感想
今年は「能力とお金はべつだ」というひとことに目を引かれた。マルティンの母が、マルティンはそのことを知っていると云う。そう、そうなのかもしれない。どんなに能力が高くても貧しいということはよくあることなのかも。例によって禁煙さんの「ぼくのような生き方をする人が少なすぎるんだ」というセリフにも心惹かれるが、しかし禁煙さんのように生きるにはなにかしら身過ぎ世過ぎの技が必要だと思うんだよなあ。
読了日:12月25日 著者:エーリヒ ケストナー
生きるのが面倒くさい人 回避性パーソナリティ障害 (朝日新書)生きるのが面倒くさい人 回避性パーソナリティ障害 (朝日新書)感想
中学生の時に『三国志演義』を読んで失敗したなあと思つたのは、隠者という職業を知ったことだった。いいなあ、隠者。出勤する必要がないし人と接触する機会も少なそうだ。でも我が家は貧乏だ。そのうち白居易の詩「中隠」を知る。これしかないのか、貧乏人には。そう思って今まで生きてきたので、ひきこもりの例が多いこの本を読んでちょっと違うんじゃないかなという気もする。ひきこもりたくてもひきこもれないんだよね。そういう人間には救いがないように思えた。
読了日:12月30日 著者:岡田 尊司

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Wednesday, 01 December 2021

11月の読書メーター

11月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1602
ナイス数:17

The Sign of the Four (Sherlock Holmes Book 2) (English Edition)The Sign of the Four (Sherlock Holmes Book 2) (English Edition)感想
「ボヘミアの醜聞」にアイリーン・アドラーが出てくるお膳立てができてるんだな。ワトスンのロマンスの次はホームズという意味なのかホームズに恋心がわからないわけじゃないということを証明する必要があったのかそこらへんのことはわからないけれど。そう考えるとメアリーとアイリーンとの違いなど考えるとおもしろいなあ、というわけで、まんまとやられて「ボヘミアの醜聞」も読んでしまった。
読了日:11月04日 著者:Sir Arthur Conan Doyle
はじめての短歌 (河出文庫 ほ 6-3)はじめての短歌 (河出文庫 ほ 6-3)感想
元総務課長だけあってビジネスに携わる人間がどういう話を好むかわかってるんだなあと思う。何度もおなじ話をくり返すのは連続講義だからだとわかっていても、「ビジネスパーソンにはこれくらい云わなきゃ通じないんだろうなあ」と思ってしまったりもする。自分はこの先「生き延びる」側にはいけないかもしれない。高倉健・坂本龍馬・沖田総司が例として出てくるけど、この中では沖田総司が一番「生きる」に近いかな。なにしろ写真が残っていないというのが大きい。
読了日:11月14日 著者:穂村 弘
The Adventures of Sherlock Holmes (English Edition)The Adventures of Sherlock Holmes (English Edition)感想
「ボヘミアの醜聞」を読むと思うことに「ワトスンはあのあと階段の数を数えただろうか」というのがある。「ホームズ、ほんとに17段だったよ」「そうだろう、ワトスン」というようなやりとりがあったのかどうか。なかったんじゃないかという気はする。ワトスンは案外依頼人への評価が厳しくて、以前はそれをホームズから見た印象だと思っていた感がある。実際のところホームズは思っていたより依頼人に対して親切(indifferenceな親切心かもしれないが)だ。会話のテンポのよい部分もあり、読んでいて楽しい。
読了日:11月19日 著者:SIR ARTHUR CONAN DOYLE
論語 増補版 (講談社学術文庫)論語 増補版 (講談社学術文庫)感想
七月に思い立って「学而第一」から一週に一篇づつ素読(と云いつつその実音読だが)することにして「堯曰第二十」までたどり着いた。声に出して読むことで黙読だと読み飛ばしていた部分が多いことに気づく。映画『ガーンジー島の読書会の秘密』を見ると各自自分の好きな小説からの引用を口にする。真に読むというのはそうやって自分の中に外からのことばを蓄積していくことなのかもしれない。今後はまた「学而第一」に戻るつもりだけれど、別の人が解説した本で読もうかなと思っている。
読了日:11月20日 著者:加地 伸行
The Big Over Easy: Nursery Crime Adventures 1The Big Over Easy: Nursery Crime Adventures 1感想
文学刑事サーズデイ・ネクストの三作目『誰がゴドーを殺したの?』からのスピンオフ作品であるこの小説は、ナーサリー・クライム課のジャック・スプラット(could eat no fat)がハンプティ・ダンプティ殺人(殺卵?)事件に挑む話である。というだけでおもしろそうだと思うのだが、こういう話は翻訳しづらいのかな。まずナーサリー・ライム(或はマザー・グース)をどう扱うかとか、英国では知られたドラマの名前をもじっていたりとか、そういうところも面白いんだけどなー。
読了日:11月28日 著者:Jasper Fforde

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Thursday, 11 November 2021

断捨離は持てるもののすること

一昨年、衣替の際に秋冬ものをだいぶ処分した。
特に冬の部屋着を捨てた。
どうせ家にはほとんどゐないと思つたからだ。
仕事はあるし、休みの日は芝居に行くし。

昨年の冬、気がついたら着るものがない。
感染拡大で出かけなくなつたし出かける予定があつても予定自体がつぶれてしまつたりした。
おかげで衣料費がかさんだ。

断捨離といふのはお金持ちのものなのかもしれない。
捨てて捨てて、なにか必要となつたらその時に買へばいい。
さういふ生活でないとなかなか捨てられない。
あたたかい部屋着のないことにがつくりとしつつさう思つた。

持たざるものは、断捨離などしてはいけないのだ。
いま手元にあるものを有効に活用するのが一番なのだと思ふ。
一年使はなかつたからといつて次の年も使はないとは限らない。
実際さうだつたんだから間違ひない。
なければ買へばいいといふ考へ方ではいけないのだ。
さうすると経済が回らなくなるんだけどね。

今日のニュースを見ても、米国でも日本でも物価があがつて大変だといつてゐる。
ニュースでは米国のは消費者物価、日本のは企業物価で違ふものをさしてゐるとはいつてゐたけれども、なに、日本だつて日銀総裁などは消費者物価を2%あげたいとか云ひつづけてゐるしね。
あげたいならまづは国民の収入をあげたらいいのだ。
それと老後を安泰に送れるやうにする。
さうすれば物価があがつたところで財布の紐を締める必要はそれほどなくなる。
わかつてゐると思ふのに、なぜわからないふりをしてゐるのか不思議でならない。
だつて物価をあげたいんでせう? だつたらまづすることは決まつてゐる。
日銀総裁の職掌ではないんだらうけどさ。

長期予測ではこの十二月、一月は例年より冷えるとのことだ。
昨年そろへた冬ものでなんとか乗り切れるだらうか。
乗り切れないやうだつたら着る毛布でもかけて布団にくるまるしかないな。

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Wednesday, 10 November 2021

1冊にまとめるだけではダメなのだつた

『情報は1冊のノートにまとめなさい【完全版】』を読んだ。
以前から気になつてはゐたものの、読まずにゐた。
影響を受けたくないといふこともあつたし、自然と手帳は1冊になつてゐたからといふこともある。
実際この本を読んでみて、1冊にまとめる部分はBullet Journal形式をとることでほぼできてゐるなと思つた。

でもこの本で重要なのは1冊のノートにまとめることだけではない。
もうひとつ大切なのは、さうして1冊のノートに書きためた情報を活用することだ。
それには書いたことをおそらくは何度も見返すことになる。

情報を収集する方法にはいろいろあつて、どれにも必要なことがこの「集めた情報をどう活用するか」だ。
梅棹忠夫は『知的生活の方法』で京大カードに情報を書き出し、書いたカードを何度もくることが大切だといふ旨のことを書いてゐる。
書いたら書きつぱなしでは意味がないのだ。

それを考へるとノートに手書きをするよりはデジタルメモのやうなものを残す方がいいのかなあといふ気がしてくる。
ノートだと過去のものは必ずしも手元にあるとは限らないからだ。とくに出先では何十冊と前のノートを参照するのはむつかしからうと思ふ。
ライアン・ホリディは必要なカードは常に持ち歩いてゐる、といふやうなことを書いてゐたと思ふが、その時なにが必要なのかわかつてゐればそれもできるけれども、「あの情報は確かあそこに書いてあつたはず」といふことになつたらお陀仏だ。
その点電子情報にしてしまへば、サーバ(いまだとクラウドか)においておけば、ノートよりも楽に過去のデータを見返すことができる。

ノートの利点として手元に残るといふ話もあるが、これも燃えてしまつたらそれまでだし、水没してぼろぼろになつてしまふといふことも考へられる。
データの方が消へやすいかもしれないが、いづれにせよ絶対といふことはない。

『情報は1冊のノートにまとめなさい【完全版】』でも、集めた情報を活用するためにカードにあらためて書き出したり、目次をExcelで作つたりしてゐる。
なかなか1冊で完結するのはむつかしいのだらう。

えうは、情報がどこにあるか、そしてそれをどう活用するかが肝要なのであつて、それには1冊のノートに全部まとめるのがいいよ、といふことなのだと理解してゐる。

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Tuesday, 09 November 2021

クリップは手芸道具である

在宅勤務をしてゐると思はぬ文房具が必要になることがある。
セロテープとか。
セロテープつて最近使はない気がする。
とはいへ、実はやつがれの手元にはある。
なぜといつて、マクラメをする時に使ふことがあるからだ。
テーブルなどに仮止めするときに用ゐる。
そんなわけで、セロテープはいまや自分の中では手芸用具のひとつだ。

さうはいつても筆記用具とかはさみ、のりといつたものは自宅にもある。
筆記用具も考へてみたら油性のマジックはないなあ。あつてももう書けなくなつてゐるだらうと思ふ。
あとホチキスは芯がまだあるかなあ。ホチキスの中に入つてゐればあるけれど、なかつたら芯は買つてくるやうかもしれない。

ところで今回は突然クリップが必要になつた。
社として提出する書類をクリップでまとめよ、といふことだつたからだ。
クリップ。
普通のお宅にはあるのだらうか。
我が家にあつたらうか。

そこで、古の記憶が蘇る。
小学生のときのことだ。
図画工作だつたか理科だつたかの授業でクリップが必要だつた。
それも一箱くらゐ。
クリップを骨組みにして周りに紙粘土をつける、とかだつた気がするから図画工作かもしれないが、錘を作るといふので理科だつたかもしれない。
いづれにしても、翌日クリップが必要だといふことをやつがれはすつかり失念してゐた。
親にも一言も云はなかつた。
翌日学校に行つて、はじめてクリップが必要だつたことを思ひ出した。
小学校と自宅とは目と鼻の先だつたので、家に取りに戻つたが、当然そんなクリップなどあるわけがない。
結局学校に戻つて、周りの子からおあまりを頂戴したんだつたと思ふ。

今回もクリップと云はれて、買ひに行かねばならぬかと出かけやうとしたところ。
待てよ。
タティング用具の中にあるかもしれない。
そのことに思ひ至つた。
いや、きつとある。
なぜといつて、チェインからはじまる作品を作る時に必要だからだ。
或はチェインの下にピコなどをつなぐ時にも必要だ。
そんなわけでタティング用具入れを探したら、無事に三つのクリップを発見した。
よかつたよかつた。
タティング用にはクリップは一つあれば十分なので、といふのはそんなに複雑な大作を作ることはないからだが、めでたしめでたしといつたところだ。

そんなわけでクリップはタティング用具なのである。

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Monday, 08 November 2021

ひざ掛け pros & cons

土曜日にHemlock Ring Doily Throwを編み始めた。
Brooklyn Tweedで見かけて以来ずつと編みたいと思つてゐたひざ掛けだ。
多分十年前に毛糸を買つて、そのままになつてゐた。
毛糸はダルマのシェットランド島の羊だ。15玉買つたと思つてゐたのに10玉しかない。
足りるだらうか。

なぜ今まで編まずにゐたのか。
ひとつにはひざ掛けが必要なかつたから、かな。
寒かつたら着る毛布を着ればいいぢやん。
それにひざ掛けは編むのが大変といふイメージがある。
ある程度大きさが必要だからね。
いままで一枚だけひざ掛けを編んだことがある。
林ことみのデザインで、15目ごとに表編みと裏編みとを切り替へるガーター編みのひざ掛けだ。
毛糸を二色使つて二段ごとに色を変へる。
これをパピーのプリンセスアニーで編んで、いまひざにかけてゐる。
ただ薄いので、冬本番になると着る毛布になつちやふんだよね。

もうひとつの理由は、このひざ掛けは編むのがむつかしいだらうと思つてゐたことだらう。
なぜさう思つてしまつたのか。
Brooklyn Tweedで見た写真が美しすぎて自分には無理だと思つてしまつたといふことはある。
また、元になつたのが棒針編みのレースのドイリーだといふのでむつかしいだらうといふ先入観を抱いてしまつたのかなとも思ふ。
実際に編んでみたら思つてゐたほどにはむつかしくもなく、といふか、編み方に従つて編めばすいすいと編めてなんだか肩透かしを食らつた気分だつた。
あとは整形がうまくいくかどうかだ。
そして、多分うまくいかないんぢやないかなと思つてゐる。

さう、整形をはじめて問題もいくつかある。
ひとつは上にも書いたとほり毛糸が足りないかもしれないこと。
あるだけ使つて編むつもりだけれど、そんなに大きくならないんぢやないかと危ぶんでゐる。
計算したところ段数だけは十分かなと思ふんだけれども、そもそもの計算方法が間違つてゐるかもしれないしな。
これはちよつと今回確認したい点でもある。

整形については、苦手であることと、そもそも広げる場所がないのをどうしたらいいかといつたところだ。
とりあへず真ん中部分が広がればいいかなと思つてゐる。

あとこれは毛糸の不足にも関係してゐるのだけれど、できあがつたひざ掛けをかけてもそんなに暖かくないのではないかといふ不安がある。
もともとは半分に折つて使ふ想定だつたのだけれども、仕上がりが小さいとそれもできないよね。

いづれにせよ、編んでゐて楽しいんだからいいか。
十年越しのひざ掛けなんだしさ。

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