八月下旬、キングジムのブギーボードを購入した。モデルはboogie board BB-1GXだ。
ブギーボードは以前からほしかつた。
店頭で試し書きしたところあまりにも書き味が好みなので、友人の誕生日にふせんサイズのBB-12を買つたことがある。
それ以来自分でもほしいと思つてゐて、ちよつと忘れてゐたのだが、突然思ひ出して買つてみた。
BB-1GXはだいたいA5くらゐの大きさで、電池の交換はできない。
スマートフォンに専用アプリケーションを入れて、書いたものの大半は記録してゐる。
これがなかなか使ひ勝手がよい。
これまでも、自分はまあまあメモを取る方だと思つてゐた。
とはいへ、ムラつ気があるせゐか書かない時はなにも書かなかつたりもするし、やる気が全然出なくて書けないときもある。
ブギーボードが来てからといふもの、以前よりずつとメモを取るやうになつた。
多分、理由は以下の3つだ。
1. 取り出す時にストレスがない
2. 書いたら消せる
3. 書いたものを残せる
とくに1は大きいと思ふ。
メモ帳とかノートを出してきてペンを手に取るといふ一連の行動をめんどくさいと思ふことがあつたことに気がついた。
ブギーボードだと出したらすぐ書ける。ペンがなければ爪で引つ掻いてもいい。
手に取つてから書くまでの負担が少ないのだ。
また、2と3にも思ふところはある。
いままでは無意識のうちに「こんなくだらないことを書いたら紙やインキがもつたいない」と考へてゐたのだと思ふ。
とくにちよつといいメモ帳やノートだと「こんなこと書いてもいいのだらうか……」と思つてゐた節がある。
ブギーボードにはそれがない。
五万回は消去できるといふから、一日に十回消しても十三年はもつ計算だ。
#ほかの部品が劣化するのではないかといふ気もしないではないが。
ちよつと書いてはさつと消す。
気になるものは残す。
いいぢやないか、ブギーボード。
ただ、ブギーボードを使ふことで自分がメモを取ることに対して構へてゐたことがわかつたので、これからは紙のメモ帳を使ふときに「自分はかう考へてゐるけど、そんなの無視していいから」と自分に云ひ聞かせることにすればなんとかなるやうな気もしないではない。
また、iPadとApple Pencilでブギーボードとおなじやうなことができるのではないかと考へてもゐる。
とはいへしばらくはブギーボードを愛用するのだらう。
軽いといふのも重要な点だ。
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